ドイツの気候の特徴と季節ごとの服装、年間の気温と降水量を東京と比較 

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2024年12月27日
公開日
2023年7月10日
©iStock

ドイツはヨーロッパの中心に位置し、四季折々の美しい風景が広がる国だ。歴史的な建築物や豊かな文化、ビール祭りなどのイベントが訪れる人々を魅了する。ドイツの気候は地域によって異なるが、一般的には穏やかな温帯気候で、季節の移り変わりを楽しめるのが特徴。春には新緑が美しく、夏は観光やアウトドアに最適な陽気。秋には紅葉が街を彩り、冬はクリスマスマーケットが街中に温かみを添える。ベルリンやミュンヘンなどの都市では、季節ごとに異なる顔を見せるため、何度訪れても新しい発見があるだろう。訪れる季節に合わせた服装を整え、旅の準備をするだけで、ドイツはもっと楽しく、快適な旅行先となる。

AD

ドイツの気候の特徴

©︎iStock

ドイツの気候は温帯気候に属し、四季がはっきりしているのが特徴だ。年間を通じて平均気温は8~10℃程度で、日本よりも全体的に涼しい印象がある。冬は寒さが厳しく、平均気温は0℃前後、特に南部のミュンヘンでは雪が多く降り、氷点下になる日も少なくない。一方、夏は平均気温20~25℃と過ごしやすく、湿度が低いため日本の夏より快適だ。春や秋は気温の変動が激しく、日中と朝晩の寒暖差が大きいため、レイヤードスタイルの服装が求められる。

旅行者にとって注意すべき点は、天気の変わりやすさだ。特に春と秋は突然雨が降ることがあるため、折りたたみ傘やレインジャケットを持ち歩くと安心だ。また、冬は外気温がかなり低いが、屋内は暖房が効いており快適なため、重ね着しやすい服装が推奨される。夏でも夜は15℃前後まで冷え込むことがあるため、軽いジャケットを用意しておくと便利だ。地域ごとに気候が異なる点も重要で、北部は海洋性気候の影響で比較的湿度が高く、南部は大陸性気候のため寒暖差が大きい。

また、降水量は年間を通じて均等に分布しており、ベルリンでは年間約570mm、ミュンヘンでは約950mmで、東京の1,500mmに比べると少ない。ただし、冬の降雪量が多いミュンヘンでは、滑りにくい靴や防寒具が欠かせない。春や秋は観光や散策に適した穏やかな気候が楽しめるため、この時期に訪れる旅行者も多い。

ドイツの気候は、日本より涼しく湿度が低い一方で、寒暖差や天気の変化が多いため、服装選びが旅の快適さを左右する。訪れる季節ごとに適した準備をしておくことで、ドイツの魅力をより一層楽しむことができるだろう。

気候と服装のポイント

ドイツの天気は変わりやすい

ドイツでは1日の中で天気が変わりやすい。突然の雨や風に備えて、折りたたみ傘やレインジャケットを持ち歩くと便利。

春と秋は重ね着を意識

朝晩の冷え込みに備え、セーターやストールなど、重ね着できるアイテムを準備すると快適に過ごせる。

夏でも夜は涼しい

夏でも夜は気温が下がるため、カーディガンや薄手のジャケットを持参するのがおすすめ。ベルリンでは夏の夜の散歩が人気だ。

冬は特に足元を防寒する

雪の日が多い冬は、防寒性の高い靴や厚手の靴下が必須。特にミュンヘンでは雪道を歩く際に滑らない靴底が役立つ。

屋内外の気温差に注意

特に冬は暖房が効いた室内は快適だが、外との温度差が大きい。レイヤードスタイルで、簡単に脱ぎ着できる服装がおすすめ。

季節ごとの気候の特徴

春(3~5月)のドイツの気候と服装

©︎iStock

春のドイツは、冬の厳しい寒さが和らぎ、徐々に暖かくなる季節だ。3月の平均気温は5~10℃程度とまだ肌寒いが、5月には15℃を超える日も増え、本格的な春を迎える。ベルリンでは花々が咲き始め、街が華やぐ時期であり、ミュンヘンでは公園や庭園での散歩が楽しい季節だ。ただし、春の天気は変わりやすく、晴れたかと思えば急な雨が降ることも多い。朝晩は冷え込むため、日中との寒暖差を考慮した服装が求められる。

メンズ

ジャケット/アウター
軽めのトレンチコートや防風性のある薄手のジャケットがおすすめ。気温差に対応できるレイヤードが便利
トップス
長袖シャツや薄手のセーターを重ね着。暖かい日にはシャツ1枚でも十分
ボトムス(パンツ)
デニムパンツやチノパンなど、動きやすい素材が最適。雨が降りやすいので速乾性素材も役立つ
シューズ
防水加工のスニーカーやローファーを選ぶと、急な雨でも対応できる

レディース

ジャケット/アウター
トレンチコートやウール素材の薄手コートが便利。風が冷たい日はストールをプラスすると良い
トップス
ニットやカーディガンとブラウスを重ね着。昼間は軽めのトップスでも対応可能
ボトムス(パンツ/スカート)
デニムパンツやフレアスカートが適している。タイツを合わせればさらに防寒できる
ワンピース
春らしい明るい色や花柄のものが映える。薄手のカーディガンと合わせると安心
シューズ
フラットシューズやスニーカーが歩きやすく、観光に最適。防水加工があればさらに安心

夏(6~8月)のドイツの気候と服装

©︎iStock

ドイツの夏は、気温が20~25℃程度と日本の夏に比べて快適で、湿度も低い。ベルリンでは青空が広がり、アウトドアやテラスでの食事が人気だ。ミュンヘンでは夜の気温が15℃程度まで下がることが多く、昼間との温度差に注意が必要だ。雷雨が発生することもあるため、雨具を用意しておくと便利。観光地では夏の賑やかさを楽しむことができるが、長時間外を歩く際は帽子やサングラスで日差し対策を忘れずに。

メンズ

ジャケット/アウター
日中は不要だが、夜用に薄手のジャケットやカーディガンを用意すると安心
トップス
半袖シャツやポロシャツ、通気性の良いTシャツが最適。素材はコットンやリネンが涼しい
ボトムス(パンツ)
ショートパンツや軽い素材のロングパンツ。リネンやコットンパンツが快適
シューズ
サンダルや軽量スニーカーがおすすめ。観光で歩く場合はクッション性のあるものを選ぶと良い

レディース

ジャケット/アウター
薄手のカーディガンやストールがあれば、夜の涼しさに対応可能
トップス
通気性の良いブラウスやTシャツ、ノースリーブトップスも活躍する
ボトムス(パンツ/スカート)
リネンパンツや軽やかなスカートが快適。ショートパンツもおすすめ
ワンピース
涼しげなデザインのワンピースが夏にぴったり。素材はリネンやコットンがベスト
シューズ
サンダルやエスパドリーユが快適。観光時はスニーカーも便利

秋(9~11月)のドイツの気候と服装

©︎iStock

秋のドイツは気温が10~15℃前後で、9月はまだ夏の暖かさが残る日もあるが、11月になると冬の訪れを感じる寒さになる。特に朝晩は冷え込みが激しく、地域によっては霧が出ることも多い。ベルリンやミュンヘンでは紅葉が美しく、公園や街路樹が彩りを増す。秋雨も比較的多くなるため、防水対策が欠かせない。オクトーバーフェストなど秋のイベントが豊富で、文化体験を楽しむには絶好の時期だ。

メンズ

ジャケット/アウター
レザーやウールのジャケットがおすすめ。風が冷たい日はライナー付きのアウターが便利
トップス
長袖シャツやセーター、タートルネックなど防寒性のあるアイテムが必要。気温によって重ね着を調整
ボトムス(パンツ)
コーデュロイパンツやデニムが保温性もあり秋に最適。ストレッチ性があるものだと快適に過ごせる
シューズ
防水性のあるブーツやスニーカーを選ぶと、秋雨対策にもなる

レディース

ジャケット/アウター
トレンチコートやウール素材のコートが活躍。暖かい日にはライダースジャケットもおしゃれ
トップス
ニットやタートルネックセーターが防寒に最適。シャツと重ね着すると調整しやすい
ボトムス(パンツ/スカート)
厚手のスカートにタイツを合わせるか、コーデュロイパンツがおすすめ
ワンピース
ニット素材や秋らしい落ち着いた色のワンピースが映える。防寒用にインナーを着ると良い
シューズ
防水ブーツやローファーが便利。紅葉散策にはスニーカーも選択肢に

冬(12~2月)のドイツの気候と服装

©︎iStock

ドイツの冬は寒さが厳しく、特に南部のミュンヘンでは氷点下が続く日が多い。平均気温は0~5℃程度だが、風が強い日はさらに寒さを感じることもある。ベルリンやミュンヘンでは、クリスマスマーケットが街を彩り、雪景色の中でホットワインを楽しむ観光客で賑わう。降雪も多く、特に屋外での観光には十分な防寒対策が必要だ。屋内は暖房が効いており快適なため、重ね着をして調整できる服装が重要になる。

メンズ

ジャケット/アウター
ダウンジャケットや厚手のウールコートで防寒。ミュンヘンなど雪が多い地域ではフード付きのものが便利
トップス
厚手のセーターやタートルネック、フリース素材のアイテムが保温性を高める。発熱する機能性インナーも活躍
ボトムス(パンツ)
裏起毛のパンツや防寒素材のパンツが必須。屋外観光が多い場合は防水性があるものが便利
シューズ
防寒性と防水性を兼ね備えたブーツが必須。滑り止め付きの靴底が安心

レディース

ジャケット/アウター
ダウンコートやロングウールコートが基本。寒冷地では厚手のライナー付きコートが最適
トップス
タートルネックセーターや厚手のニット、フリース素材で防寒。重ね着できるアイテムが便利
ボトムス(パンツ/スカート)
裏起毛パンツやスカートにタイツを合わせてしっかり防寒。風を通さない素材が快適
ワンピース
ニットワンピースや厚手素材のものを選ぶと暖かい。インナーにタートルネックを合わせるのも良い
シューズ
防水性のあるブーツやボア付きシューズが必要。長時間歩く場合はクッション性もチェック

ベルリンの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

©︎iStock

ベルリンの気候は、年間を通して比較的涼しく、四季の変化がはっきりしている。平均気温は冬場で0℃前後、夏場で20~25℃程度と、日本より寒冷な気候だ。降水量は年間約570mmで、東京の1,500mmに比べると少ない。冬のベルリンは乾燥しており、晴れ間が少ない。夏は湿度が低く過ごしやすいが、夜は冷えるため薄手の上着が役立つ。東京と比較すると、夏の暑さや湿気が少なく、冬はより厳しい寒さを感じるだろう。旅行の際は、季節ごとの防寒対策や雨具の準備が重要だ。

ベルリンと東京の年間気温を比較

ベルリンと東京の年間降水量を比較

ミュンヘンの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

©︎iStock

ミュンヘンの気候は大陸性気候に属し、ベルリンより寒暖の差が大きいのが特徴。冬は平均気温が0℃を下回り、氷点下になる日も多い。夏は20~25℃と快適だが、時折雷雨があるため注意が必要だ。降水量は年間約950mmで、東京の1,500mmより少ないが、冬の降雪量が多い点が特徴。特に冬は雪景色が美しく、観光客に人気のシーズン。東京に比べて乾燥しがちなため、リップクリームや保湿用品を持参すると快適に過ごせるだろう。

ミュンヘンと東京の年間気温を比較

ミュンヘンと東京の年間降水量を比較

今すぐ旅したくなる!ドイツの四季を楽しもう

©︎iStock

ドイツは四季折々の魅力にあふれる旅先だ。春の新緑と花々、夏の快適な気候とアウトドア、秋の紅葉とイベント、そして冬のロマンチックなクリスマスマーケットと雪景色。ベルリンやミュンヘンなどの都市では、訪れる季節ごとに新しい発見があり、何度でも楽しめる。季節ごとの服装をしっかり整え、変化に富んだドイツの魅力を存分に味わおう。次の旅先はドイツで決まりだ!

トップへ戻る

TOP