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店のウィンドウに誇らしげに飾ってあった「Guide to Pizzeriias in the world 2022」全米15位、世界89位の証明です。星の数ほどあるピザ屋さんの100軒、アメリカ国内の15軒のうちの一つですから、灯台元暗しとはこのことですね。
実は、ピザ窯の前に、もう一つ証明書がありました。ピザの発祥地ナポリのピザ協会から、本物のピザである証明「VERA PIZZA」です。イタリア語で書いてあって何と書いてあるか最初はわからなかったし、協会(Associazione Verace Pizza Napolitana/AVPN)の存在すら知りませんでした。この協会の規定をクリアしたピザ屋さんのみ承認されるのです。たかがピザと思っていましたが、されどピザです。
さて、店の名前「ドッピオゼロ」。そもそも、”ドッピオ”とは、イタリア語で”ダブル”という意味です。よくピザ屋さんは、店名にゼロ(zero)、ゼロゼロ(zero zero)とついていることがあります。これは材料の小麦粉の等級を表したものです。私たちが知っている分け方は、薄力粉、中力粉、強力粉とグルテンの割合で分けていますが、欧米ではそれ以外の分類もあります。イタリアの等級システムは、「2、1、0、00」と分けてあります。これは、どれだけ細かく粉砕されているか、小麦粉生産時にできてしまう副産物(ふすま)の割合がどれくらいかでランクが決まります。2が最も粗い粉砕になります。00は最も洗練されたもので最高級ランクになります。00ランクは粉自体が、絹のようで、ベビーパウダーのようだと表現されます。本物のピザの承認を得るには、ドッピオゼロ、ダブルゼロ(00小麦粉)の小麦粉を使っていなければならないのです。
アメリカの家庭では、”オールパーパス(All Purus)”と呼ばれているのが使われていますが、これは、中力粉(うどん粉)。薄力粉よりグルテンが多い分粘りが出やすいです。アメリカの天ぷらの衣がもったりしているのはこの粉を使っているから?薄力粉は、Cake Flour、Pestry Flourと表示されていて、強力粉はBread Flourと言われています。