オーストリアの気候の特徴と季節ごとの服装、年間の気温と降水量を東京と比較 

地球の歩き方編集室

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更新日
2024年12月27日
公開日
2023年7月5日
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オーストリアは、ヨーロッパの中心に位置し、四季折々の美しい風景が広がる国だ。特にウィーンは、歴史と文化が息づく都市として、多くの観光客を魅了している。気候は地域ごとに異なるが、基本的には穏やかな大陸性気候で、春や夏は快適で花々が彩り、秋は黄金色の紅葉が広がる。冬には雪景色が広がり、クリスマスマーケットなど季節限定のイベントが楽しめる。季節ごとの変化がはっきりしており、訪れる時期に応じた服装選びが重要だ。音楽の都とも呼ばれるウィーンでは、街を歩くだけでもその魅力を感じられるだろう。どの季節に訪れても、特別な体験が待っている。

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オーストリアの気候の特徴

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オーストリアは大陸性気候とアルプス山脈の影響を受けた山岳気候が特徴の国だ。一年を通じて四季がはっきりしており、それぞれの季節に応じた自然の美しさと楽しみ方がある。春は気温が徐々に上昇し、花々が咲き乱れる過ごしやすい時期で、平均気温は10~20℃程度。朝晩は冷え込むことも多く、重ね着が便利だ。夏は日中の気温が20~30℃まで上がることがあるが、湿度が低いため日本の蒸し暑い夏とは異なり、爽やかで快適に過ごせる。夜間は気温が下がるため、薄手のジャケットを用意しておくと安心だ。

秋になると気温は徐々に下がり、紅葉が街や山々を彩る。9月は比較的温暖だが、11月には10℃以下になる日も多く、寒暖差に注意が必要だ。冬は寒さが厳しく、特に1月は平均気温が0℃前後まで下がる。アルプス周辺では降雪も多く、スキーやスノーボードを楽しむ観光客にとっては最高のシーズンだ。ウィーンなどの都市部ではクリスマスマーケットが開かれ、雪景色と相まって幻想的な雰囲気を味わうことができる。

オーストリアの気候は日本に比べて湿度が低く、特に夏は快適に感じられる一方、冬はより乾燥して冷える。旅行の際は季節ごとの適切な服装が重要で、特に寒暖差が大きい春や秋、冬の防寒対策を忘れないようにしたい。また、室内はしっかり暖房されているため、脱ぎ着がしやすい服装が便利だ。オーストリアの魅力を最大限楽しむためには、現地の気候を考慮した準備が欠かせない。

気候と服装のポイント

四季に合わせた服装選びが重要

オーストリアでは四季がはっきりしているため、季節に応じた服装が必要だ。春や秋は重ね着、夏は通気性の良い衣類、冬は防寒具を用意すると快適に過ごせる。

日差し対策が必要な夏

湿度が低い夏は過ごしやすいが、日差しが強いことがある。帽子やサングラス、日焼け止めを持参すると便利だ。

屋内外の寒暖差に注意

歴史的な建物や博物館では空調が効いていない場合も多い。冬場は特に寒暖差を考慮して脱ぎ着しやすい服装を心がけよう。

靴は歩きやすさを重視

石畳の道が多いため、ヒールの高い靴よりも履き慣れたスニーカーやブーツがおすすめ。特に冬は滑りにくい靴を選ぼう。

突然の天候変化に備える

山岳地帯に近いエリアでは、天気が急変することがある。折りたたみ傘や軽量のレインコートを持参しておくと安心だ。

季節ごとの気候の特徴

春(3~5月)のオーストリアの気候と服装

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春のオーストリアは、冬の寒さが徐々に和らぎ、自然が目覚める美しい季節だ。3月はまだ寒さが残り、気温は5~10℃程度の日が多いが、4月には15℃を超える暖かい日も増え、5月には20℃を超えることもある。特にウィーンでは、庭園や公園が花で彩られ、街全体が春らしい華やかさに包まれる。雨が降る日もあるため、傘や防水のアウターを持参すると安心だ。観光では、歴史的建築を楽しむ屋外散策や、美術館・博物館巡りが人気だが、日中と朝晩の寒暖差には注意が必要。服装の工夫次第で、より快適に旅行を楽しめるだろう。

メンズ

ジャケット/アウター
薄手のジャケットやトレンチコートがおすすめ。防風性のあるものだと寒暖差に対応しやすい
トップス
シャツや薄手のセーター、軽いフリース素材も便利。重ね着ができるアイテムを選ぶと良い
ボトムス(パンツ)
チノパンやデニムパンツなど、動きやすい素材を選ぶ。春らしい明るめの色合いもおすすめ
シューズ
歩きやすいスニーカーやローファーが最適。雨の日に備えて防水スプレーを活用するのも良い

レディース

ジャケット/アウター
トレンチコートやカーディガン。軽く羽織れるものが便利。風の強い日はウインドブレーカーも役立つ
トップス
ブラウスや薄手のニットがちょうど良い。朝晩の冷え込み対策にカーディガンをプラスすると安心
ボトムス(パンツ/スカート)
スリムパンツやミディ丈スカートが便利。レギンスやタイツを併用すると冷えに対応しやすい
ワンピース
春らしい明るい色や薄手の素材を選ぶと季節感が出る。重ね着ができるタイプだと調整しやすい
シューズ
フラットシューズやパンプスがおすすめ。長時間の観光にはスニーカーも選択肢に

夏(6~8月)のオーストリアの気候と服装

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オーストリアの夏は、湿度が低く、日本の蒸し暑さとは異なる爽やかな暑さが特徴だ。日中の気温は20~30℃程度で、7月や8月には30℃近くまで上がる日もあるが、木陰や夕方以降は涼しく、観光に適した季節だ。ウィーンでは、市内を流れるドナウ川周辺の散策や、美しい公園でのんびり過ごすのがおすすめ。日差しが強いため、帽子や日焼け止め、サングラスなどの紫外線対策が必須。夜は15℃前後まで気温が下がるため、薄手の羽織ものを持参すると安心だ。

メンズ

ジャケット/アウター
薄手のパーカーやカーディガン。夜間は気温が下がるため、軽く羽織れるものを用意すると安心
トップス
Tシャツやポロシャツ、リネンシャツなど、通気性の良い素材を選ぶと快適。明るめの色で夏らしい装いを
ボトムス(パンツ)
ショートパンツやリネン素材の長ズボンが快適。軽い素材を選ぶことで動きやすくなる
シューズ
サンダルや軽量スニーカー。観光時は通気性が良く歩きやすい靴を選ぶと足の疲れを軽減できる

レディース

ジャケット/アウター
薄手のカーディガンやストール。夜間や冷房が効いている室内で活躍する
トップス
ノースリーブや半袖ブラウス。リネンやコットンなど、吸湿性のある素材が最適
ボトムス(パンツ/スカート)
リネンパンツやミディ丈スカートが過ごしやすい。風通しの良い素材を選ぶと夏の暑さを和らげられる
ワンピース
通気性の良いサマードレスがおすすめ。日差しが強い日は長めの丈で肌を守る工夫を
シューズ
サンダルやバレエシューズ。観光では、履き心地が良く疲れにくいものを選ぶこと

秋(9~11月)のオーストリアの気候と服装

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秋のオーストリアは、徐々に冷え込みが始まる季節で、特に紅葉の美しさが際立つ時期だ。9月は15~20℃と温暖で観光に最適な季節だが、10月から11月にかけて気温が急激に下がり、日中でも10℃以下になる日が増える。ウィーンでは、シェーンブルン宮殿の庭園や市内の公園が紅葉で彩られ、美しい景色を楽しめる。また、日中と朝晩の寒暖差が大きいため、服装は重ね着が基本。雨の日があることを考慮し、防水のアウターや折りたたみ傘の準備も必要だ。

メンズ

ジャケット/アウター
ウールコートや厚手のジャケットが活躍。11月は防風性や防寒性のあるアウターが必要
トップス
長袖シャツやセーターが基本。寒暖差に対応するため、軽く脱ぎ着できるニットが便利
ボトムス(パンツ)
コーデュロイパンツや厚手のデニムなど保温性の高い素材を選ぶ。雨の日には撥水加工があると安心
シューズ
防水加工のスニーカーやショートブーツ。滑りにくく歩きやすい靴が必要

レディース

ジャケット/アウター
トレンチコートやウールコート。9月は軽め、11月は厚めのものを選ぶ
トップス
ニットやタートルネックのカットソー。気温に応じて重ね着で調整するのがおすすめ
ボトムス(パンツ/スカート)
スカートを着る場合はタイツやレギンスを合わせて防寒を意識。パンツは厚手の素材が良い
ワンピース
長袖ワンピースや、ジャケットと合わせやすい落ち着いた色合いのものが便利
シューズ
ショートブーツやローファーが最適。雨の日を想定して防水性を考慮した選択を

冬(12~2月)のオーストリアの気候と服装

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冬のオーストリアは寒さが厳しく、特にアルプス地方では降雪量が多くなり、本格的な冬の景色が広がる。ウィーンなど都市部でも、1月の平均気温は0℃前後、朝晩は氷点下になる日も多い。スキーやスノーボードなどの冬のスポーツを楽しむ観光客にとっては最高のシーズンだ。一方で、ウィーンのクリスマスマーケットや、雪景色の中で楽しむ伝統的なカフェ文化も魅力的。屋内は暖房が効いているが、外出時は防寒対策を万全にすることが重要だ。

メンズ

ジャケット/アウター
厚手のダウンジャケットや防寒コート。アルプス地方や降雪時には撥水加工のあるアウターが必須
トップス
タートルネックやフリース、発熱する機能性インナーとセーターの重ね着が基本。暖かさを重視すること
ボトムス(パンツ)
裏起毛のパンツや防寒用ジーンズ。雪道や冷え込みに対応する素材を選ぶ
シューズ
防寒ブーツや滑り止め付きの靴。防水性能があるものを選ぶと雪道でも安心

レディース

ジャケット/アウター
ロングダウンコートやウール素材の厚手コート。フード付きや撥水加工のあるものが便利
トップス
タートルネックセーターやフリース素材。発熱する機能性インナーで調整すると快適
ボトムス(パンツ/スカート)
暖かいタイツや裏起毛パンツ。スカートを着る場合も厚手のタイツを合わせると防寒対策になる
ワンピース
厚手のニットワンピースや重ね着可能なものを選ぶと防寒とおしゃれを両立できる
シューズ
防寒性のあるロングブーツや滑りにくい靴。雪や雨の日を考慮し、防水性能もチェックすると良い

ウィーンの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

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ウィーンの年間平均気温は約10℃で、東京(約16℃)よりも涼しい。降水量は東京よりも少なく、特に冬は乾燥した日が多い。夏は湿度が低く過ごしやすい一方、冬は冷え込みが厳しいため、服装で調整することが重要だ。また、春と秋は気温が穏やかで観光に適したシーズンと言える。ウィーンでは、歴史ある建築や公園を楽しむ屋外観光が多いため、快適な靴と服装が必須だ。

ウィーンと東京の年間気温を比較

ウィーンと東京の年間降水量を比較

オーストリア旅行を今すぐ計画しよう!

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四季折々の魅力に溢れるオーストリアは、どの季節でも訪れる価値がある国だ。春の花咲く街並み、夏の爽やかな空気、秋の紅葉、冬の雪景色とクリスマスマーケット。ウィーンをはじめとする都市では、季節ごとの特別な体験が待っている。気候や服装をしっかり準備し、快適な旅を楽しもう。今すぐ旅の計画を立てて、心に残るひとときを体験してほしい。

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