ドイツのコンセント事情、変換プラグや変圧器のポイントと充電できる場所

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年4月3日
公開日
2025年4月3日
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ドイツは、美しい古城や歴史的な街並み、豊かな文化が魅力の国だ。観光地としても非常に人気があり、ベルリンやミュンヘンといった都市部だけでなく、田園風景が広がる地方にも見どころが満載だ。そんなドイツを訪れる際には、現地の電力事情について知っておくことが大切。特に充電や電子機器の利用において、不便を感じないように準備しておこう。

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ドイツでは変換プラグや変圧器が必要か

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ドイツを旅行する際には、変換プラグが必要。ドイツのコンセントはCタイプが主流のため、日本製のプラグはそのまま使用できない。また電圧もドイツは230Vで日本は100Vと異なっており、日本製の電化製品を使用する場合には変圧器が必要。ただし、最近のスマートフォンやノートパソコンなど、100Vから240Vまで対応しているデバイスも増えてきている。これらはユニバーサル仕様と呼ばれ変圧器は不要だ。

ドイツのコンセントタイプは2種類

Cタイプ

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ドイツで一般的に使われているのがCタイプ。2本の丸ピンが特徴でアースはない。このプラグは多くのヨーロッパ諸国でも採用されており、旅行者には馴染み深い形状。日本のAタイプとは全く異なる。

SEタイプ

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稀に見かけるものとしてSEタイプがある。このプラグも2本の丸ピンを持つが、Cタイプよりもピンが太め。韓国や他の一部ヨーロッパ諸国でも使用されている。

変換プラグのポイント

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ドイツ旅行には、軽量でシンプルな単体プラグがおすすめ。基本的にはCタイプを持っていけば問題ないが心配ならSEタイプも一緒に持っておくと万全だ。マルチプラグは様々な国に対応可能なため、ヨーロッパ以外の国への移動や将来の海外旅行にも便利。ただし、通常の単体プラグより大きく携帯性に欠ける点はデメリットになる。自分の旅行スタイルに合わせて最適な変換プラグを選ぼう。

地球の歩き方オンラインショップでも、変換プラグを取り扱っているので参考にしてほしい。

変換プラグと一緒にあると便利なもの

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーは旅行の必需品。観光中にスマートフォンのバッテリーが切れてしまうことは避けたい。特に、地図アプリや翻訳アプリを頻繁に使用する場合、バッテリーの消耗が早い。ドイツの観光地では充電スポットが限られることも多いため、いつでもどこでも充電できるモバイルバッテリーがあると安心だ。

複数ポートのあるUSB充電器

複数ポートのあるUSB充電器は、一度に複数のデバイスを充電できるため非常に便利。ホテルの部屋はコンセントの数が限られていることが多く、家族や友人と一緒に旅行している場合、充電争奪戦になることも。この充電器があれば、スマートフォンやタブレット、カメラなど、複数のデバイスを同時に充電可能になる。

延長コード付き電源タップ

延長コード付き電源タップも、宿泊先のホテルで役立つアイテム。例えば、ベッドサイドにコンセントがない場合や、部屋のレイアウトが不便な場合にも対応できる。さらに、一つのコンセントから複数のデバイスを充電したいときにも使えるので、旅行中の充電ストレスを軽減できる。また、この電源タップに複数ポートのあるUSB充電器を併用すれば、一箇所でさらに多くのデバイスを効率的に充電できるため非常に便利。限られたコンセントを有効活用しながら快適なホテル時間を過ごそう。

変圧器のポイント

スマホ・スマートウォッチ・パソコン

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これらのデバイスは多くが100V~240Vに対応しているため変圧器は不要。特にスマホとスマートウォッチは常に持ち歩くため、バッテリー切れにならないようにすることが大切。観光地での情報収集やナビゲーション、公共交通機関の状況チェックなどに欠かせないアイテムだ。

デジタルカメラ・アクションカメラ

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歴史的建造物や美しい風景を撮影する、一眼やミラーレスなどのデジタルカメラは多くのモデルで100V~240Vに対応している。たくさんのドイツの思い出を残すためにも予備バッテリーや充電器を持っていこう。また、GoProなどのアクションカメラは、ハイキングや自転車観光などの臨場感あふれる動画撮影に最適。基本的には防水仕様なので雨天時でも安心して使用可能だ。アクションカメラも多くの場合100V~240V対応のユニバーサル仕様となっている。

ドライヤー・ヘアアイロン

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日本製のドライヤーやヘアアイロンの多くは100V専用。これらをドイツで使いたいのなら消費電力に見合った変圧器が必須となる。例えば、ドライヤーは1000Wから1500W程度、ヘアアイロンは200W以上の消費電力に対応できる容量の変圧器を持参する必要がある。

一方で海外対応したユニバーサル仕様のものを購入する方法もある。また、特別なスタイリングが不要なら、現地ホテルのドライヤーを利用するという手もある。寒冷な気候で髪の乾燥が気になるドイツでは、しっかりとしたヘアケアが重要。朝のスタイリングがスムーズにできれば一日の気分も上がるだろう。

電動歯ブラシ

ドイツ旅行中も観光や食事を楽しんだ後にしっかりとした歯磨きをして、健康な口内環境を保とう。多くの電動歯ブラシは100V~240Vに対応しているため、変圧器なしで使用可能。ただし、充電器がユニバーサル対応であるか事前に確認することが大切。

シェーバー

シェーバーは、特に男性にとって旅行中の必需品。忙しい出発前の支度時間を効率よく過ごすためにも、自宅と同じ使い心地のシェーバーが使えると安心。多くのシェーバーも100V~240Vに対応しており、変圧器なしで使用可能。それでも事前に充電器がユニバーサル対応かどうかを確認しておくと良い。

ドイツで充電できる場所

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ドイツ旅行中に電子機器の充電が必要になる場面は多い。観光地や移動中でも安心して充電できるように、あらかじめ充電スポットを把握しておくことが大切。ドイツの主要都市には充実したインフラが整っており、空港や鉄道駅、大型ショッピングモールなど、多くの場所で充電が可能。カフェやレストランも充電スポットとして利用できる場合がある。

ただし、USBポートでの充電にはセキュリティリスクが伴うため、できるだけ避けてコンセントを利用することが望ましい。どうしてもUSBポートで充電したい場合は、USBデータブロッカーを使う方法や、充電専用のUSBケーブルを使用することで、データの流出を防ぐことができる。

 

空港

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ドイツの主要空港では多くの充電スポットが設置されている。出発前や到着後にゆっくりと充電できる場所があり、コンセントも各所に用意されているため安心。また、USBポートも利用可能だが、セキュリティ面を考慮してコンセントを優先的に使用することを推奨。

ホテル

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宿泊先のホテルには必ずコンセント差し込み口がある。ビジネスホテル系列ではUSB差し込み口も完備されていることが多い。海外旅行者向けに変換プラグを貸し出してくれるところもあるので、チェックイン時に確認すると良い。

ホテルについてはbooking.comで詳細を確認できるので参考にして欲しい。

カフェ・レストラン

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ドイツのカフェやレストランでは、自由に充電ができるところもある。特に大手チェーンのカフェでは、各テーブルに電源コンセントが設置されていることが多く、観光の合間に休憩しながら充電が可能。ただし、混雑時には譲り合う心遣いも忘れずに。

駅・鉄道

ドイツの主要鉄道駅には充電ステーションが設けられており、駅内にある大手チェーン店のカフェや待合室でも充電が可能。また、ドイツの鉄道、特にICE(InterCity Express)などの長距離列車には、座席付近にコンセントやUSB差し込み口が備え付けられ、近年では充電設備のある短距離列車が増えてきており、移動中でもバッテリーの心配なく過ごせるようになってきている。

ショッピングモール

大きなショッピングモール内には、充電スポットやラウンジエリアが設けられている場所があり、ショッピングの合間に簡単に利用できる。また、モール内の家電量販店や情報カウンターでも充電サービスがあることがあるので、必要に応じて利用すると良い。

変換プラグや変圧器を忘れた、なくした場合

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ドイツ旅行中に変換プラグや変圧器を忘れたり、なくしてしまったりすることもあるかもしれない。その際は、まず宿泊先のホテルで貸し出しサービスがあるか確認しよう。特に大手のホテルでは、フロントで変換プラグを貸し出していることが多い。ただし、貸し出し数量には限りがあるため、早めに依頼することが重要。

もしホテルでの貸し出しが難しい場合は購入を検討しよう。空港の売店や免税店、大型ショッピングモール内の家電量販店などで幅広い種類の変換プラグや変圧器が取り扱われている。また、ドイツ国内のドラッグストアやスーパーマーケットでも、基本的な電化製品のアクセサリーとして変換プラグを置いている場合がある。街中で見かけたら立ち寄ってみると良いだろう。

コンセント事情を知ってドイツ旅行を楽しもう

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美しい古城や歴史的な街並み、豊かな文化が魅力のドイツ。そんな素晴らしい旅行先では、電子機器の充電環境もしっかり整えておくことが大切だ。ドイツ特有の電圧やコンセントタイプについて事前に理解し、必要な変換プラグや変圧器を準備しておけば、現地でのトラブルも避けられる。また、ドイツ国内には充電スポットが多岐にわたり存在するので、観光中や移動中にも安心して充電できる。

空港や鉄道駅、カフェなど、多くの場所で快適に充電できる環境が整っているので、デジタルカメラやスマートフォンをフル活用して、旅の思い出をたくさん残そう。万一、変換プラグや変圧器を忘れたり無くしたりしても、ホテルでの貸し出しや、市内での購入が可能なので心配無用。

このように、しっかりとした準備と情報をもとに、ドイツ旅行を思いきり楽しんでほしい。自由に歩き回り、美しい風景や歴史を感じながら、素晴らしい体験を存分に堪能しよう。

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