スペインの首都はどこ?マドリードの基本情報や人気観光スポットを紹介

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年8月19日
公開日
2025年8月19日
©iStock

スペインの首都であるマドリード。この記事ではマドリードの基本情報から市内の交通手段、主要観光スポットまで、マドリードについて詳しく解説します。本記事をマドリード旅行の参考にして、充実した時間を過ごしてください。

AD

スペインの首都・マドリードの基本情報

©︎iStock

マドリードの場所

マドリードはスペインの中央、メセタと呼ばれる高原に位置するスペインの首都。海には面していませんが、海抜650mの高地に位置、内陸特有の気候が見られます。この地理的位置により、国内外の都市へのアクセスが良好で、鉄道や高速道路、空港など交通インフラも充実しています。

マドリードの歴史

マドリードの起源は、865年にイスラム王朝のムハンマド1世がマンサナーレス川のほとりあるマリイット村に城塞を築いたことに始まります。カスティーリャ王国のアルフォンソ6世に征服されるまで、このはイスラム教徒の支配下にありました。マドリードという町の名前は、アラビア語の「アル・マジュリート(水源)」または「マヘリット(砦)」が語源になったとされています。1561年にはフェリペ2世がマドリードに宮廷を移し、以降首都としての町並みが整備されていきました。

マドリードの特徴

マドリードは歴史と現代文化が融合した活気ある都市。プラド美術館や王宮、レティーロ公園など、芸術、建築、自然を楽しめるスポットが豊富にあります。町全体に息づくバル文化やフラメンコのほか、スペイングルメも魅力のひとつです。また、スペイン各地へのアクセスもく、観光やビジネスの拠点としても便利。さらに、晴天の日が多く、明るく開放的な雰囲気のなかで、ゆったりとした時間を過ごせるのもマドリードならではの魅力です。

マドリードの治安

マドリード市による治安強化の結果、以前に比べてスリや強盗などの被害は少なくなっています、観光客が集まるエリアではスリや置き引きなどの軽犯罪が発生することがあります。特に地下鉄の駅や車内、プエルタ・デル・ソルやマヨール広場などの主要観光スポットでは注意が必要です。人通りが少なくなるシエスタ時間(14:00~17:00頃)、休日の午前中、夜間などの時間帯気をつけて行動し、貴重品は分散して持ち歩くなど、基本的な防犯対策を心がけましょう。

マドリードと日本の時差

©︎iStock

日本とマドリードの時差は8時間で、マドリードが日本よりも8時間遅れています。スペイン国内での時差は存在しないため、国内の移動時に時差を気にする必要はありません。なお、スペインではサマータイムが実施されており、実施期間は毎年3月最終日曜日の午前2時10月最終日曜日の午前3時まで、実施中は日本との時差が7時間になります。

マドリードの気候

©︎iStock

マドリードを中心としたカスティーリャ地方はメセタ(高原)に位置し、陸性気候に属しています。夏は気温が35を超える日もあり、雨はほとんど降りません。湿気が低いため、日陰に入れば暑さをしのぐことができます。一方、冬は朝晩の冷え込みが厳しく、最低気温が0近くまで下がることもあります。秋から春にかけては比較的雨が多くなりますが、年間を通じて日照時間が長いのが特徴です

春(3〜5月)
日照時間が増え、少しずつ暖かくなる。天気が変わりやすいので、重ね着できる服装や薄手の羽織りもので調整するのがおすすめ
夏(6〜8月)
気温が35度を超えることも珍しくないが、湿気が少ないので日陰に入ればしのぎやすい
秋(9〜11月)
夏の暑さが徐々に和らぎ、過ごしやすい気候に。11月になると朝晩が冷え込み始め、ジャケットやコートが必要
冬(12〜2月)
雪はまれだが、朝晩の冷え込みは厳しいため、防寒対策が必要

マドリードの空港と市内へのアクセス方法

©︎iStock

マドリードにはマドリード・バラハス空港があり、東京・成田空港からの直行便が運航しています。日本からマドリードへの所要時間は、直行便を利用すると行きが約16時間、帰りが約14時間30分す。ヨーロッパの主要都市で乗り継場合約18~20時間ほど。マドリード・バラハス空港からマドリード市内までは、地下鉄や近郊線、空港バス、タクシーで移動可能です。 

マドリード市内の交通情報

©︎iStock

マドリード市内の移動手段は、おもに地下鉄やバス、タクシーがあります。

地下鉄

メトロ・マドリードはマドリードにある地下鉄市内ゾーン(ゾーンA)と郊外ゾーン(ゾーンB)がありゾーンが変わると運賃も変わります。旅行者が利用するのはゾーンAが中心。メトロ・マドリードには全部で13路線あるので、駅の窓口で路線図をもらっておくと便利です

乗車券は、駅の自動券売機でタルヘタ・ムルティ(Tarjeta Multi)と呼ばれるチャージ式ICカードを購入し、1回券もしくは10回分の回数券をチャージして利用します。そのほか、地下鉄や市バス、Renfe近郊線に乗り放題のツーリストパスというチケットもあります。

公式ページ
https://www.metromadrid.es/

バス

マドリードを走行するバスは160路線あり、市内の全域をカバーしています。地下鉄と比べると路線が複雑ため、マドリード市交通公社(EMT)の公式アプリをダウンロードして、目的地までの路線やルートを確認しましょう。 

運賃は、現金(小銭)もしくはICカードのタルヘタ・ムルティで支払い。乗りたいバスが来たら手を挙げて乗車の合図をして乗り込みます。乗車後、目的地が近づいたら「Stop」と書かれた降車ボタンを押しバスを降ります。

公式ページ
https://crtm.es/
公式アプリ
Apple StoreGoogle Playでダウンロードが可能

タクシー・配車サービス

町角にあるタクシー乗り場のほか、流しのタクシーを利用することもできます。運転手は英語が通じないことが多いため、行き先を書いた紙を見せると伝わりやすくなります。また乗車中は、メーターが正常に動いているか確認し、運賃について不審な点があれば後部座席の窓に貼ってある料金表を参考にするとよいでしょう。 

なお、マドリード市内では配車サービスのUberを使用することも可能。Uberの詳しい情報や使い方は、Uberの登録・利用方法を参考にしてみてください。

マドリードのおすすめ観光スポット

王宮

©︎iStock

マドリード王宮は、小高い丘に建つスペイン王室の宮殿。豪華な列柱の間や玉座の間、王室礼拝堂など内部の見学が可能で、歴史と芸術が凝縮された空間が広がっています。武具や美術品の展示も充実しており、スペインの王政の歴史を感じられる点も魅力

マドリード王宮

詳細をみる
住所
Palacio Real de Madrid, Centro, Madrid
電話番号
914548700
URL
https://www.patrimonionacional.es/visita/palacio-real-de-madrid

プエルタ・デル・ソル

©︎iStock

プエルタ・デル・ソルはマドリードの中心に位置する広場で、スペインの国道の起点である「ゼロ地点」として知られています。広場には時計台やクマとイチゴノキの像などの観光スポットが点在し、地元の人々や観光客で常ににぎわっています。ショップやカフェも充実しており、町歩きの起点としても最適なスポットです。

プエルタ・デル・ソル

詳細をみる
住所
Puerta del Sol, s/n, Centro, Madrid

プラド美術館

©︎iStock

プラド美術館はスペインを代表する美術館で、スペイン王家の美術コレクションを基に設立されました。コレクションは3万点以上に及び、ベラスケスやゴヤなどスペインの巨匠の名作を中心に名画を多数所蔵しています。歴史的価値の高い作品が多く、芸術好きにとっては必見の美術館です。

プラド美術館

詳細をみる
住所
Paseo del Prado, s/n, Madrid
電話番号
913302800
URL
https://www.museodelprado.es/

まとめ

スペインの首都・マドリードの基本情報から人気観光スポットまで、マドリードの特徴や魅力をご紹介しました。この記事を参考に、ぜひマドリード旅行を計画してみてはいかがでしょうか?

トップへ戻る

TOP