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ヨーロッパ南部のイベリア半島に位置する「情熱の国」スペイン。そのキャッチフレーズがぴったりくるようなフラメンコや牛追い祭り、町中の人がトマトを投げ合うトマト祭りなど、スペインらしさ溢れるイベントをテレビでもよく目にします。そんな、「今」を切り取った情熱的なイメージの強いスペインから、遥か過去からそこに佇む建築美を、最近流行の"フォトジェニック"、"インスタ映え"をテーマに5つ紹介します。
アルカサル(Alcázar)はスペイン語で「城」を意味します。エレスマ川とクラモレス川が合流する場所に建設されたセゴビア城は、約900年にもおよぶ歴史があり、ローマ時代からの水道端が残る「セゴビア旧市街と水道橋」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されています。まるでおとぎの国のお城のような、とんがり帽子の青い屋根が素敵です。
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メスキータ (mezquita) とは、スペイン語でモスクという意味ですが、一般的にはアンダルシア州コルドバにあるカトリック教会の司教座聖堂「コルドバの聖マリア大聖堂 」を指します。コルドバのメスキータは、町の歴史的街区の只中にあり、スペインでも有数の美しいイスラム芸術の代表です。この馬蹄のアーチは約850
本あり、同じ形、同じ模様が連続している不思議な空間を形成しています。
メスキータ
詳細をみるアルハンブラ宮殿は、アンダルシア州グラナダの「赤い丘」と呼ばれる高台の上に位置する、スペイン・イスラム芸術の枠を集めた華麗な宮殿です。宮殿は大きく四つの部分(王宮・カルロス5世宮殿・アルカサバ・ヘネラリフェ)にわかれます。ナスル朝宮殿のライオンの中庭には、12体のライオンが支える噴水と、十二角形の水盤があり、四方は大理石の柱が林立する回廊となっています。
アルハンブラ宮殿
詳細をみるバレアレス諸島州パルマ・デ・マヨルカにあるローマ・カトリックの大聖堂で、パルマ・デ・マヨルカの旧市街の市壁の上に建設された「パルマ大聖堂」とも呼ばれている重要文化財です。1230年に建設が開始され、完成したのが1601年という長い歴史があり、1903年の修復時にはあのカタルーニャ人天才建築家アントニオ・ガウディも関わっています。
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ご存知バルセロナにある未完成のカトリック教会堂で、町のシンボルです。 2005年に建設途中の状態で、「生誕のファサード」の部分がアントニオ・ガウディの作品群としてユネスコの世界遺産に登録されました。完成までは300年以上かかるといわれていますが、最近、ガウディ没後100年目の2026年に完成する、という話題に注目が集まりました。日本のアニメ映画「ルパン三世 お宝返却大作戦!」では、サグラダ・ファミリアは巨大なパイプオルガンだった、という設定がありましたが、完成すると一体どのような外観になるのか、今から楽しみです。
いかがでしたか?スペインの魅力のほんの一部を切り取ったに過ぎない5選。この5選にもさらに枝分かれしてフォトジェニックなモニュメントは数えきれないほど存在しています。つけるハッシュに迷うことになりそうですが、きっとあなたのデジカメのメモリーを鮮やかに彩ってくれることと思います。
サグラダ・ファミリア聖堂
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