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2021年12月8日(水曜日)20時~、スペイン政府観光局と地球の歩き方大学との共同企画、『巡礼の道×スペインワイン?産地のひみつや楽しみ方に迫る、奥深きスペインワインの旅』を開催しました。
当日、ウェビナーをご覧いただけなかった方、また再度雰囲気を想い出したい!という方、地球の歩き方YouTubeのアーカイブ動画をぜひご覧ください(記事最後にリンクをご案内)。ここでは、当日の内容の一部をご紹介いたします。
今回は、スペイン政府観光局と地球の歩き方大学との共同企画での開催。
案内人には、スペイン政府観光局 袴田みささん、厳選したスペインワインや食品の輸入販売を手掛けるスペシャリストTOMATE 常田酒店の常田諭史さんをお招きし、地球の歩き方編集長 宮田崇の3名で「スペイン各地のワインを楽しみながら、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ続く巡礼の道の魅力をお伝えしました。
一時限目は袴田さんからスペインの最新情報をご案内。
この時点での入国条件や手続きについて、必要な書類などをご説明いただいた後、マドリード、バルセロナの最新情報をご紹介。マドリードでは、2021年「プラド通り、レティーロ公園地区、ロス・ヘロニモス地区一帯」がスペインで49ヵ所目となる世界遺産に認定されたことや高級ショッピングセンターがオープンしたこと。バルセロナではサグラダ・ファミリアの「聖マリアの塔」が完成したことやグエル公園が一般公開から2022年に100周年を迎えることなどをご紹介いただきました。
二時限目は袴田さん、常田さん、宮田編集長との3人でトークセッション。袴田さんからは
主な観光ポイントやその魅力、常田さんからはその地の気候や土壌から作られるワインについてお話しいただきました。
常田さんは東日本大震災後にスペインを旅行。その後1年間の滞在を経験。各地のワイナリーを巡り、生産者たちと交流を深め、現地レストランでも働いてワインや食を学んだ後、厳選したスペインワインを輸入販売するTOMATEを設立されました。
~Part1 ナバーラ州からラ・リオハ州を旅する~
袴田さんからはナバーラ州は牛追い祭りで有名なパンプローナがあり、ロンセスバジェスは巡礼の道フランスルート、スペイン側の起点。ここからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約780キロの道がスタートし、道中には水道の蛇口からワインが出てくる場所もあるとお話に一同盛り上がる。デザイナーズワイナリーと呼ばれる造形美溢れるワイナリーも増えているとか。
ワインの産地としては温暖で雨が少ない大陸性気候に恵まれ、野菜もおいしく、ワインとしては赤・白・ロゼが多く作られているとの常田さんのご説明後、今日の1本目の試飲に。
DOナバーラ、土着品種のガルナッチャ100%のロゼワインを楽しみながら、この地で食べたい料理やこのワインにあうアスパラガスや野菜の煮込み料理などをご紹介いただきました。
~Part 2 カスティージャ・イ・レオン州を旅する~
カスティージャ・イ・レオン州では、ゴシック三大カテドラルと呼ばれるブルゴス大聖堂。レオンではレオン大聖堂のステンドグラスとその鮮やかなカラーを模した現代美術館、さらにガウディが建てた建造物・ボティネス邸、アストルガの大聖堂やガウディの司教館などはぜひ訪れたいスポットです、と袴田さん。
また、この地で食べたい料理として、モルシージャ(黒ソーセージ)、仔羊のローストや牛肉の生ハムなどもご紹介。
常田さんからは、この地域は大陸性の気候、昼夜の寒暖差がある、成熟したブドウができ、赤も白もスペインらしいワインができる場所。エブロ川沿いに有名ワイン産地がたくさんあります、との説明をいただきました。
本日の2本目はDO リベラ・デル・ドゥエロ、テンプラニーニョ100%の赤ワインを試飲。牛肉のステーキや体を温める煮込み料理、チーズでもコクのあるものが相性抜群とのおすすめ料理もご紹介。
~Part 3 終点のガリシア州を旅する~
ガリシア州は独自の言語ガリシア語があり、また雨も多く、別名「緑のスペイン」と呼ばれているんですよ、と袴田さん。サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂にはキリスト十二使徒のひとり、聖ヤコブの遺骸があり、バチカン、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地と言われています。
雨が多く、日射量が少ないこの地域では、香り高くスペイン一高貴と呼ばれる品種アルバリーニョがベースの白ワインが昔から作られている、と常田さんからのご説明の後、本日の3本目はDOリアスバイシャス、アルバリーニョ100%の白ワインの試飲へ。
漁業がさかんなこの地では、タコやカキなどの新鮮な魚介類とともに白ワインをいただくのが、ベストです。
常田さんからは巡礼の道を歩いて取得した巡礼証明書や各地域のスタンプが押された巡礼手帳、ヤギの革でできた水筒などを画像と共にご紹介いただき、
第三時限の質疑応答コーナーでは「スペイン人は年間どのくらいワインを飲む?」「巡礼の道を歩くのには何日くらいかかるか?」「なぜホタテ貝なのか?」などの質問が寄せられ、お二人から回答していただきました。
最後に袴田さんから「2021-22年は巡礼の道の聖年にあたるので、状況が良くなったらぜひ旅してほしい」、また、常田さんからは「それぞれの地域の特色ある郷土料理を食べながら、その土地のワインを楽しんでほしい」とのメッセージをいただき、アンケート回答者への素敵なプレゼントも発表され、閉講しました。
終了後のアンケートにも多くのご回答をいただきましたので、2つほど紹介します。
・巡礼の道の地図もわかりやすく掲載され、巡礼の道にある建築物などの紹介、ワインについてもわかりやすくて楽しめました
・巡礼の道も名前は知っていましたが、スペインのどのあたりでどんな所なのか全く知らなかったのですが、お話や写真でとてもイメージが湧いてきました。それぞれの土地ごとの名物料理がとてもおいしそうでした。
など多くの方々から温かいメッセージをいただきました。
これからも地球の歩き方大学ではまだ見ぬ未知の旅先や再び訪れたい旅先の旬な情報を今後もより多くの旅を愛する人々にお届けしてまいります。
ご視聴いただいた皆さま、スペイン政府観光局の袴田さま、TOMATE常田酒店の常田さん、ありがとうございました。
同日のアーカイブはこちらからご覧いただけます。
・URL: https://youtu.be/sFJEfazdBUY
・Facebook: https://www.facebook.com/spain.info.jp/
・Twitter: https://twitter.com/SpainInJapan
・Instagram: https://www.instagram.com/gospain.jp/
■TOMATE 常田酒店
・URL: https://www.tomate-tsuneda.jp/
■地球の歩き方大学の開催情報はこちら。
URL: https://arukikatadaigaku.peatix.com/
※当記事は、2021年12月28日現在のものです。
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
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