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2022年4月27日(水曜日)20時~、オレゴン州観光局と地球の歩き方大学との共同企画、『あなたのお酒人生に新たな出会い?アメリカ西海岸・オレゴン州、大自然×クラフトビールぶらり旅』を開催しました。
当日、ウェビナーをご覧いただけなかった方、また再度雰囲気を想い出したい!という方、地球の歩き方YouTubeのアーカイブ動画をぜひご覧ください(記事最後にリンクをご案内)。ここでは、当日の内容の一部をご紹介いたします。
今回は、オレゴン州観光局と地球の歩き方大学との共同企画での開催。
案内人には、オレゴン州観光局 松永知恵さん、オレゴン州各地のビールを輸入販売し、ポートランドのクラフトビールを楽しめるビアバーPDX TAPROOMを運営されている平松美幸さん、ポートランドでビールの情報発信やツアーを催行しているレッド・ギレンさんをお招きし、地球の歩き方 奥 健の4名で個性あるブリューワリーのビールを楽しみながら、オレゴン州各地の魅力をPDX TAPROOMからお伝えしました。
1時限目は松永さんからオレゴン州の最新情報をご案内。
ポートランドは全米住みたい街1位に選ばれたこともある人気都市。州税が不要でお得なお買い物ができるオレゴン州には、ナイキやコロンビアなど有名スポーツブランドの本社拠点もあり大自然の中でアウトドア・アクティビティを楽しむには最適な場所。
デルタ航空の羽田―ポートランド直行便は今秋に就航予定、そして今年7月には世界陸上がオレゴン(ユージーン)で開催されることをご紹介いただきました。
本日の案内人、平松さんはご自身がオレゴンに留学されていた時にオレゴンビールの魅力に惹かれ、2015年にPDX TAPROOMを東京・渋谷にオープンされました。
また、レッドさんはオレゴンビールやワインを楽しむポートランド発の現地ツアーを運営されていて、「オ州酒ブログ」サイトで情報発信をしていらっしゃいます。
お二人の自己紹介も終え、視聴されていらっしゃる皆さんとともにBreakside IPAで最初の乾杯を。
2時限目は松永さん、平松さん、奥の3人でトークセッション。松永さんからは7つのエリアの主な観光ポイントや楽しみ方、平松さんからは各地の魅力的なブリューワリーやクラフトビールについて詳しくお話しをいただきました。
Part1.~ポートランドを旅する~
松永さんから、ポートランドはローズタウン、ブリッジタウンという愛称のほか、市内には70ヵ所ものブリューワリーがあることから、Beervanaとビール好きを表す愛称も付けられていることに加え、「Keep Portland Weird」という標語(人と違うことを続けていこうの意)が住んでいる人たちに共有されていること。
ぜひ、訪れて欲しい見どころとしてローズタウンの由来となる広大なローズガーデンやファーマーズマーケットなど、おすすめをご紹介いただきました。
平松さんからは、良質で豊富な水があり、質のいい麦とホップの栽培に合ったオレゴンの気候、ブリューワリーが競い合い協力しながら個性豊かなビールを創っていること、そしてビールを楽しむことが生活の一部として定着しているという、うらやましいオレゴンビール事情をお話しいただき、ポートランドのブリューワリー3軒をご紹介いただきました。
ポートランドを代表するブリューワリーの1つ、Breakside Brewery(フラッグシップビールはBreakside IPA)は多くのビールアワードの中でもオレゴンクラフトビールシーンのアカデミー賞的に位置づけられる、Oregon Beer Award 2022で「ブリューワリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
また、全米初の非営利ブルワリーEx Novo(フラッグシップビールはEliot IPA)では必要な経費を除いた利益は全て、よりより世界の為に活動している団体や他の非営利活動などに寄付されていること。
そして、Great Notionは今では定番のスタイルとなっているヘイジーIPAをポートランドで初めて造ったブリューワリーです、とそれぞれの特徴をご紹介いただきました。
Part2.~マウントフッド、コロンビア渓谷、セントラルオレゴン~
ハイウェイ沿いに108もの滝があるコロンビア渓谷やオレゴン州最高峰のマウントフッド、カスケード山脈などの大自然やそこでのアウトドアアクティビティ体験を松永さんがご紹介。
平松さんがこのエリアから2軒をご案内。Deschutes Breweryは 1988年に創業して以来、アメリカのクラフトビール界を牽引してきたブリューワリーのひとつで、発売するビールのほとんどがオレゴン州にある山や川、湖で楽しめるアクティビティから名前をとっているとか。また、オレゴンではリンゴなどから造る発泡性果実酒=ハードサイダーも人気で、地元産にこだわった素材を生かしてハードサイダーを造っているAvid Ciderをご紹介。
そして、本日2杯目にはDeschutesの最初のフラッグシップビールBlack Butte Porter(黒ビール)の試飲へ。
Part3.~オレゴンコースト、ウイラメット・バレー、オレゴン東部・南部~
オレゴンコーストは600キロも南北に長く広がるビーチはすべて公共。なかでも、キャノンビーチにあるヘイスタックロックという一枚岩が1番人気の観光地。またクラムチャウダーや生ガキ、小さめのエビのベイシュリンプなど新鮮なシーフードもおいしく楽しめます、と松永さん。
平松さんには、ローグファームと呼ばれる農園を所有し、ホップ、大麦、ライ麦、かぼちゃ、蜂蜜、とうがらしなどビールに使用する原料は自社で栽培しているRogueとパシフィックシティにある、世界で4番目に大きい一枚岩(103メートル)の景色をみながらビールが飲めるPelican Brewingをご紹介いただき、3杯目としてRogue Dreamland Lagerを試飲。このビールの売り上げの一部は若者がスケートボードを楽しめて、地元をより健全で安全にするという夢を叶えるため(Dreamland)、スケートパークの改修費用に当てられている、とのこと。
ウィラメット川沿いに500以上のワイナリーがあるウィラメット・バレーは、土壌が豊かでトリュフなどの栽培もされており、大学の街でもあるユージーンでは、来る7月に世界陸上が開催されます。Ninkasi Brewing Companyは別々のキャリアにいた2人の友人によって立ち上げられたブリューワリー。ニンカシという名前は古代メソポタミアで、ビールの醸造を司る女神をと呼んだことからつけられています、と松永さん、平松さんからご紹介。
オレゴンの”Wild West”と呼ばれるオレゴン東部。南部には7000年ほど前の噴火でできた広大なカルデラ湖クレーターレイクがあり、ここは州唯一の国立公園。
Caldera Brewing Companyは先述のRogueで修業を積んだ方が設立。もちろん名前はクレーターレイクがカルデラ地形であることにちなんで名づけられています。
また、瓶詰めが多かったクラフトビールを缶に詰めたパイオニアです、とお二人からご紹介の後、本日の最後の試飲としてこのCalderaの「オレゴンIPA」を。
ここで「オ州酒ブログ」のレッドさんに再登場いただき、ポートランドで7月16日に開催される日本・オレゴンのコラボドリンクフェスティバル「Fuji to Hood」や、レッドさんが主催しているオレゴン各地を巡るクラフトビールツアーを紹介いただきました。
質疑応答コーナーでは、「オレゴンの気候や旅をするのに必要な日数は?」、「初心者におすすめのクラフトビールは?」、「現地でのクラフトビール価格はどのくらい?」などの質問が寄せられ、案内人の皆さんから回答していただきました。
最後に松永さんから「7月の世界陸上を見ていただいて、その後、ぜひオレゴンを訪れてください」、また、平松さんからは「クラフトビールは進化を続けているので、オレゴンに行かれる前の予習にPDX TAPROOMへお越しください」、レッドさんから「オレゴンに来ていただいて一緒に乾杯しましょう」とのメッセージをいただき、アンケート回答者への素敵なプレゼントも発表され、閉講しました。
終了後のアンケートにも多くのご回答をいただきましたので、3つほど紹介します。
・ビールをテーマにしたオンラインツアーは初めてでした。とても楽しくて旅行に行きたくなりました!
・知らなかったビールの深い世界を知ることができました。
・ポートランドだけはなくオレゴン州全体のことを知ることができて有意義だった。
など多くの方々から温かいメッセージをいただきました。
ご視聴いただいた皆さま、オレゴン州観光局の松永さん、PDX TAPROOMの平松さん、オ州酒ブログのレッドさん、ありがとうございました。
同日のアーカイブはこちらからご覧いただけます。
・URL:https://youtu.be/4ZIVJYYeK-0
■オレゴン州の観光情報
オレゴン州観光局
・URL: https://www.gousa.jp/state/oregon
・Facebook:https://www.facebook.com/traveloregon.jp
・Twitter: https://twitter.com/TravelOregon_jp
■Fuji to Hood
・URL: https://fujitohood.com/
これからも地球の歩き方大学ではまだ見ぬ未知の旅先や再び訪れたい旅先の旬な情報を今後もより多くの旅を愛する人々にお届けしてまいります。下記ページのフォローボタンをクリックしていただけると、次回のご案内をお送りさせていただきます。
■地球の歩き方大学の開催情報はこちら
URL: https://arukikatadaigaku.peatix.com/
※当記事は、2022年6月6日現在のものです。
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年6月6日現在、国によってはいまだ観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。