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土・日・月の3連休があるときに旅行を計画することは多いと思いますが、ネックになるのが航空券代の高さ。土曜出発、月曜帰着にするとローシーズンの4、5倍してしまうなんてことも。もともとは完全なバケーションとして、育休中の妻と0歳児の息子と一緒に3連休に宮古島に行く予定でした。しかし、3連休のため航空券代が高騰してしまっており、本当にこの時期に行くべきか悩んでいたところ、思い付いたのが連休前に出発してワーケーションと組み合わせる旅程。果たして旅行費用をどれほど抑えることができたのか?そしてどのように過ごせたのか?そしてまさかの息子が急成長!?そんな宮古島ファミリーワーケーションを紹介します。
目次
息子が8か月になり飛行機にも乗れるだろうということで、私たち夫婦も行ったことがなかった宮古島旅行を計画。子どもがいるのでアクティビティは難しくてもきれいな海を見て、おいしい沖縄料理を食べてのんびり過ごしたい。ちょうど友人ファミリーも同時期に宮古島旅行を計画していたので7月の3連休で宮古島旅行が決定したのですが、航空代金がなかなかに高い…。
そこでワーケーションを組み合わせて、航空券代がピークになる前に出発する旅程を組みました。
ワークをする日は特に仕事がしやすいホテルが選びました。せっかくなので現地企業ともアポイントを入れてより有意義に過ごせるようにスケジューリング。また、子連れなので部屋に洗濯乾燥機があり、ハリウッドツインスタイルに対応してくれるホテルにするなど、子連れ旅の観点からもホテル選びをしました。
バケーションの日はドライブを中心に海水浴やドライブ、地元グルメを堪能。目いっぱい宮古島を楽しみます。
ポイントは以下
7月14日(木)~7月19日(火) 5泊6日
(7月16日~18日が海の日を絡めた3連休)
2019年に完成したみやこ下地島空港は飛行機を降りたところから南国を感じることができる空港。中央に大きな池があり、木造のおしゃれな内装、ショップやカフェも充実していて旅の気分を盛り上げてくれます。
さっそくきれいな海へ!とは行かないのがワーケーション。海を横目にホテルで車を走らせてチェックイン。すぐにワークをスタートします。この日は15:00~17:00で会社のクオーターごとの全体会。19:00まで仕事をした後、夕日がきれいなビーチへ。ぎりぎりサンセットの時間に間に合い、家族でオレンジ色の大きな夕日にうっとり…。そのあとはホテルの横の沖縄料理屋で夕食を楽しみました。
ホテルと提携している食堂で朝ごはんを食べた後、ホテルでワーク開始。
妻と子どもは伊良部大橋を渡り、宮古島をドライブしていましたが、私の午前の仕事が終了するタイミングに合わせて、ホテルから徒歩5分のハンバーガー屋さんで集合。しっかりと伊良部島のグルメを堪能しました。
午後はホテルでデスクワーク後、地元の企業とアポイント。オンラインでのアポイントが多くなっていますが、やはりリアルでの商談は貴重。このように現地で人と会えるのもワーケーションの良さのひとつです。19:00まで仕事をして、夕日を観て、この日は宮古島中心地の沖縄居酒屋へ。毎日ため息がでるようなきれいな夕日が見られるのは幸せでした。この日は金曜日なので伊良部島の宮の華酒造とみやこ下地島空港がコラボした限定泡盛「下地島」をホテルの部屋で楽しみました。水割りにするとスッキリとした中に果実のような香りがしっかりと立つ、とてもおいしい泡盛でした。
私がホテルで仕事をしている間、妻と子どもは二人で伊良部島・下地島・宮古島をドライブ。ビーチや展望台などをまわり、途中でカフェに寄ってゆっくりと島時間を感じるなど、滞在を楽しんでいました。
宿泊したホテルは「Blue Cove Terrace(ブルーコーブテラス)」。みやこ下地島空港から車で約5分とアクセスが良好。伊良部島の落ち着いた場所にある2020年12月オープンのホテルで施設も新しくてきれい。隣に食堂があり、朝食はその食堂で提供され、夕食も食べることができます。部屋に洗濯乾燥機があるので洗濯物が多くなる子連れには嬉しかったです。また、部屋の鍵が暗証番号だったので子どもを抱きながらでも鍵の取り出しをせずに部屋を開けることができてこれはかなり便利でした。子どもが遊べるキッズルームもありました。
もちろんWi-Fi完備で十分な広さのデスクがあり、仕事環境も問題なし。たまにバルコニーに出て島風にあたりながら気分を変えて仕事ができるのも良かったです。ファミリーワーケーションには最適なホテルでした。
ホテルからチェックアウト後、ホテル近くにあるサーターアンダギーの人気店「なかゆくい商店」へ。ここではアイス載せのサーターアンダギーを食べました。サーターアンダギー以外にもかき氷や天ぷらも販売しています。
今まで仕事で日中のビーチには行けていなかったので、渡口の浜へ。
800m白くて柔らかい砂浜が続く伊良部島のビーチです。
このビーチで息子は海水浴デビュー。まだまだ慣れないようでこの表情でした。
海水浴を楽しんだ後、宮古島中心地近くのAirbnbにチェックイン。この日から友人ファミリーも到着して、一緒に夕食に行きました。夕食は宮古牛の焼肉。きれいなサシが入っているお肉は脂身に甘みがあり絶品。オリオンビールや泡盛がよく合います。ちなみに宮古島は飲食店が満席になってしまうことが多いので、予約をおすすめします。
白い砂浜にコバルトブルーの海が輝く与那覇前浜。人気ビーチのひとつでパラソルのレンタルができる場所がいくつかあり、マリンアクティビティを楽しむこともできます。滞在4日目はこのビーチからスタート。お昼過ぎまで海水浴を楽しみました。
ランチは宮古島北部、西平安名岬にあるガーリックシュリンプのお店へ。アメリカンなバスが目印で、ハワイのガーリックシュリンプを研究し、宮古の素材を活用して今の絶品ガーリックシュリンプになったそうです。開放的で雰囲気も抜群。
夜は客船をイメージした店内の「キャプテン・メリアン」でがっつりとステーキを
宿泊しているAirbnbのバルコニーからは海を見ることができ、毎朝景色を見ながら起きることができます。
前夜にステーキを食べたため翌日は胃に優しいものを、ということでブランチの時間に沖縄そばを。
宮古島をぐるっと回り海の見えるカフェに行くことに。夏の宮古島は予想以上に暑く、特に0歳児は長時間外には出られないので、車で移動しながらところどころで外に出る旅行スタイルでした。
友人ファミリーはダイビングへ。国内屈指のダイビングスポットである宮古島。スキューバダイビングはもちろん、シュノーケリングでも多様な魚やサンゴの海を見ることができます。
宿泊先に戻るとちょうどサンセットの時間帯でした。
昼間とは違う、ため息が出るような海の美しい風景の中を過ごすことができました。
この日は最後の夜ということで民謡居酒屋へ。中心地は繁華街となっており、何軒か民謡居酒屋があります。連日盛り上がっているのでぜひ一度行ってみてほしいですが、満席のことが多いので、早めの予約をおすすめします。
チェックアウト後は池間島に行くことに。池間島は宮古島の北西にあり、池間大橋で繋がっています。中心に池間湿原があり、自然豊かな渡り鳥の楽園で、車を走らせていると道にクイナが飛び出てきました。この池間島と宮古島を繋ぐ池間大橋が最終日ハイライトでした。サンゴが透けて見える透明度が高い青い海。青い空に雲が浮かび、聞こえてくるのは波の音だけ…。宮古島からは周辺の各島に橋が架かっており、一番有名なのが長さ3540mで日本最長の無料橋の伊良部大橋ですが、池間大橋にもぜひ訪れてほしいです。
池間島からは直接宮古空港へ。おみやげ物屋も充実しており早めに到着しておみやげ選びを楽しみました。
そうこうしているうちに息子は電池切れ。
「旅は人を成長させる」と言いますが、それは0歳児にも当てはまるようです。
子ども用の椅子に座ることができるようになり、つかまり立ちができるようになり、ハイハイができるようになり、砂遊びができるようになり…といろんなことができるようになりました。
普段の生活の中だとどうしても新しいことに挑戦しにくいですが、旅先のいつもとは違う環境に対応するために一気に成長をしたのかな?と思いました。
「旅は人を成長させる」ことをこんなにも実感した6日間。
家族、友人ファミリーとも楽しく過ごすことができました。
3連休の航空券代金が想像以上に高かったので計画したこのファミリーワーケーション。
出発日を連休前にすることによって長期滞在することになり、長期滞在する分費用がかかるのですが、いったい3連休だけの旅行とどちらが安く旅行できたのでしょうか。
① 3連休に出発した場合(当初予定)
航空券代…165,480円(2人分?)
② 3連休を外して出発した場合(今回のケース)
航空券代…84,680円(2人分?)
「①」との差額…80,800円
③ 追加でかかった金額(3泊分)
宿泊費…30,750円
レンタカー代…10,654円
食費3日分…30,000円
=71,404円
★結果!!
9,396円をお得に、そして3日間も長く滞在を楽しめました。
ワーケーションをする人にはいろんな目的があると思います。リフレッシュしたい人、いつもと違う環境で仕事をしてみたい人、今までできなかったことをワーケーションで実現する人――。私は今回「旅行コストのカットのため」という理由からスタートしたワーケーションでした。出発日をうまくずらすことで金銭的にもメリットがあったのは上記の比較の通りですが、その他にも旅行先も混雑していないタイミングで旅行ができるのでかなりのメリットを感じました。
ワークとバケーションに分けたときに、バケーションはとにかく楽しかったです。のんびりとした島の時間を家族と一緒にゆっくりと過ごすことができました。
ワークに関しては海がすぐ近くにあるのにワークをしていた最初の2日間は海水浴ができないなど、少しソワソワとする部分が実際ありました(笑)。
また、外で食事をしたり、普段の生活環境が整っていないことが前提なので、仕事のピークでワーケーションをしてしまうと逆に不効率だったり、自分を追い込んでしまう状況になったり、同行者に気を使わせてしまったりするかもしれません。
多少仕事が落ち着いている時期に、出発日を連休や週末の前後にずらして、金銭的にもメリットがある旅行を楽しむ方法としてワーケーションを活用することがおすすめだと感じました。
取材:曽我 将良(30代)