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2023年12月4日、東京都港区にて「日本ネーミング大賞2023」の授賞式が執り行われました。審査委員長の太田光さん(爆笑問題)、特別顧問の太田光代さん(株式会社タイタン 代表取締役)、副審査委員長の黒川伊保子さん(株式会感性リサーチ 代表取締役)を迎え、このたび選出された19のネーミングが表彰されました。
ネーミングの重要性を広く社会に発信することで、ネーミングの質と価値の向上を図り、生活文化をゆたかにし、 産業の発展に寄与することを目的に賞賛すべき優れたネーミングを選出する年に一度のアワード。2020年にスタートした取り組みで、2023年で4回目の開催となりました。
▼日本ネーミング大賞ホームページ
https://j-naming-award.jp/
「ガイドブックを“歩き方”と言い換えるセンスが素晴らしい」「ネットのなかった時代に海外旅行の情報は、この本しかありませんでした。“地球”という規模の大きさと “歩き方”という個人の身体性を結びつけたところが秀逸」
「ロングセラーでスケールが大きくバランスの良いネーミング」など沢山の好評コメントがありました。日本ネーミング協会は「長きに渡り、多くの人に親しまれているネーミングが優れたネーミング」と考えます。その意味においても1979年の創刊以来40年以上の間、旅をする多くの人に親しまれてきた「地球の歩き方」は賞賛すべきネーミングと評されました。
(日本ネーミング大賞ホームページより引用)
https://j-naming-award.jp/award2023/%e5%9c%b0%e7%90%83%e3%81%ae%e6%ad%a9%e3%81%8d%e6%96%b9/
「地球の歩き方」が誕生したのは1979年9月。その前身は、1976年に作られた、旅の基本的なノウハウに加えて、学生たちの旅行体験談や口コミを掲載した「旅の文集」のような非売品の冊子でした。もともとは学生をターゲットに旅行を販売する事業をしていたため、旅行申し込みをした学生に、その冊子を特典として配っていたのです。旅行パンフレットに記載していた「歩こう!地球」というコピーが元となり、旅のマニュアルとなる冊子を「地球の歩き方」とネーミング。口コミは年々多く集まるようになり、冊子の厚みが増すにつれて、書籍として売れるのではという声が上がり、「ヨーロッパ」と「アメリカ」の2冊から販売をスタートしました。“よい旅はよい情報から”というコンセプトのもと、創刊から受け継がれる、現地で役に立つリアルで具体的な情報を網羅的に盛り込んだ「地球の歩き方」は、今や旅行ガイドブックの代名詞にもなっています。
2024年で創刊45周年を迎える機に、「地球の歩き方」史上初めて、ネーミングへの賞をいただくことになりました。コロナ禍で創刊以来経験したことのないピンチに直面し、地球を歩けなくなってしまった「地球の歩き方」ですが、40年以上蓄積した旅の知識やノウハウを生かして、「旅の図鑑シリーズ」や「国内版シリーズ」を創刊。こうした試みが改めて「地球の歩き方」というブランド価値を見直すきっかけとなりました。ピンチをチャンスに変えるために、ここ数年間、猛スピードで走り続けた「地球の歩き方」ですが、受賞の喜びをかみしめて、今後もブランド名に恥じぬよう、地に足をつけて、「旅」を主軸にコンテンツの創造を続けていく決意を新たにいたしました。