大都市バルセロナを追われた天才シェフが“美味しい”レストラン革命を起こす『美食家ダリのレストラン』

更新日
2024年6月27日
公開日
2024年6月27日
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スペインが生んだ20世紀を代表する画家、サルバドール・ダリが過ごしたスペインの港町「カダケス」のレストランを舞台に、繰り広げられる人間模様や夢を叶えるために情熱を燃やす姿を描いたカラフルでユーモラスな作品が2024年8月16日(金)より全国公開です。

作品のあらすじ

舞台は1974年のスペイン。大都市バルセロナで働いていた料理人のフェルナンドと弟アルベルトは、圧政とプレッシャーから逃れるため友人の伝手で地中海に面した町カダケスという小さな田舎町に移り住みます。

カダケスではダリを崇拝するジュールズがオーナーを務めるレストラン「シュルレアル」で働くこととなったフェルナンド達ですが、競争が激しいバルセロナでシェフとして腕をふるっていたフェルナンドはダリや彼の作品に関して当初は全く無関心。
しかし、ジェールズの「いつかダリに当店でディナーを」という目標や、その夢を叶えるための無謀でカオスな数々の試みを通してフェルナンド自身も徐々にダリの才能に感化されていきます。主人公を取り巻く人間模様や環境はやがて彼の料理の世界を大きく変えることとなります。ジュールズの悲願は叶い、ダリは「シュルレアル」を訪れるのでしょうか・・・?

©︎ESPERANDOADALÍA.I.E.2022

本作のインスピレーションの元になったのは、伝説的な三ツ星レストランの「エル・ブジ」。実際に「エル・ブジ」で提供された独創的なメニューの数々が登場するのも見どころのひとつ。
さらに作中、店内では「溶けた時計」や「卵」のオブジェ、「ロブスター電話」などダリのアートを模したオブジェが登場します。色とりどりの料理や美しい風景の数々など、スペインの食や文化、芸術の魅力はもちろん旅人の心にも刺さる映画です。

作品の舞台となったカダケスの町

©︎iStock

地中海に面した素朴な漁村、カダケスは夏のリゾート地として人気の町です。白い壁の町並みはとても落ち着いた雰囲気で、目の前には青い地中海の景色が広がります。ダリをはじめ、多くの画家や詩人が移り住み別荘地となった場所としても知られ、数々の作品のインスピレーションを与えた地といわれています。

©︎iStock

カダケスを訪れたら必ず訪れたいのがサルバドール・ダリの家美術館(Casa Museu Salvador Dali)です。
町の中心地から徒歩で20分程の場所にあるポルトリガット(Port Ligat)という入り江にあるダリが晩年を過ごした家で、現在は博物館として一般公開されています。

この美術館は別名“卵の家”とよばれ、屋根の上にある美しい卵のオブジェが特徴的です。なぜ卵かというと、ダリ自身、卵の形の完璧さに美しさを感じ、生命の源である卵に魅力を感じていたからといわれています。
館内に入るにはオンラインでの事前予約(有料)が必須で、10分ごとに少人数しか入場できません。館内ではダリと妻のガラが実際に使用していた寝室やアトリエも見学できます。芸術に興味がある方はもちろん、あまり詳しくない方でも館内の独創的な展示や晩年のダリに思いを馳せるなど素敵な時間を過ごせる場所です。

サルバドール・ダリの家美術館(CasaMuseuSalvadorDali)

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