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毎月第1日曜は、ルーブル美術館を含むパリの国立美術館の入館料は無料でした。しかし4月から9月の繁忙期は、ルーブル美術館のみ「無料の日」は適用されません。つまり入場料がかかります。ルーブル以外の美術館については、今まで通り第1日曜は無料のままです。
第1日曜を無料にする試みは、1996年のシラク政権の際、文化に触れられる機会を、もっと一般化させようという目的で導入されました。しかし年々、外国の旅行会社がその日に合わせて、大勢の観光客を運ぶようになり、来場者数は増えていきました。
ル・モンド紙によれば、2001年に500万人だった人出が2013年には950万人になり、そのうち7割を外国人が占めているそうです。ルーブル美術館も通常は2万人程度のところ、第1日曜は3万から3万8000人に膨れ上がるそうです。ルーブルの責任者によると、現在のように大勢の観光客が1日に押し寄せる状況は、満足度や展示品のセキュリティ面などで、問題も出てくるといいます。
美術館の無料化については様々な意見があり、今後新しいアイディアが導入されるかもしれませんが、今のところはルーブル美術館は4月から9月の第1日曜が有料になりましたので、パリを訪れる予定の方は心に留めておくと良いと思います。