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17日は先祭りの山鉾巡行でした。
空は、曇り時々晴れ。午前九時、巡行が始まりました。
長刀鉾を先頭に23基の山鉾が京都の中心部を巡行します。
巡行経路は、四条通→河原町通→御池通→新町御池まで。
祇園祭の始まりは、平安時代の前期・869年。
京都では各地で疫病が流行していました。そこで人々は神泉苑に、
スサノヲノミコトなど祇園の神様を迎えた神輿3基と66本の矛を立てて
御霊会を行い、神に疫病を鎮めてもらおうとしたのが、始まりとされています。
室町時代になると四条室町を中心に町衆と呼ばれる豊かな商工業者が
自治組織を作るようになり、各町ごとに山鉾を作って街中を巡行する
現在のような形になっていきました。
(現在も山鉾とそれを管理する鉾町は四条通・室町通近辺に集まっています)
その後、応仁の乱や第二次大戦などで中断もありましたが、その度に
街の人々の力で復興し、現在まで千年以上続くお祭りとなっています。
交差点では車輪の下に竹を敷いて滑らせ、90度方向転換する
「辻回し」に拍手が沸き起こりました。
凄い重量の鉾が、掛け声と共に回ります。
僕は11時過ぎ、先回りをして御池通で巡行を待ちました。
御池通リは、巡行では一番広い道。
片側四車線の道が、東西に続いています。
御池通りに、先頭の長刀鉾見えました。
ビルの街に、山と鉾が勇壮に進んで来ました。
コンチキチン コンチキチン
遠い時代の旋律が、2014年の街に響きます。
宵山が、「静」の世界なら 巡行は「動」の世界。
祇園祭の華やかさは祇園囃子と共に、染と織の美しさです。
鉾を彩る、鮮明な朱色が街に映えています。
山鉾の上に建つ、槍と松には、疫病神が吸い込まれると言われています。
祇園祭が始った869年(貞観11年)と今の時代では、
厄病の種類は違いますが・・・・「鉾に立つ槍」「山に立つ松」で
吸い取って欲しいと思いました。
17日の最高気温は、35・5度。
沿道には約11万人。
コンチキチン コンチキチン 山鉾は都大路を進んで行きました。