キーワードで検索
嵐山から愛宕街道を上って、二尊院。
ここも、もみじの名所。
秋は「紅葉の馬場」で有名な二尊院ですが、今の季節は、
瑞々しい青いもみじの世界が広がっています。
二尊院は小倉山山麓にたたずむ天台宗のお寺。
承和年間(834~847)に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師円仁によって
開かれました。その後衰退しましたが、鎌倉時代に法然上人らにより再興されました。
人が誕生して人生の旅路に出発する際に現れる「発遣の釈迦」様、
そして人が、その寿命を閉じる時に、極楽浄土より迎えにくる「来迎の阿弥陀」様と、
二体の本尊が祀られています。
五月の光を受けた、もみじが綺麗です。
京都の、もみじは葉が小さくて、赤ちゃんの手のひらサイズとも言われます。
京都では十数種類ほどのカエデが自生していますが、
最も代表的なのがイロハカエデ。
特に高雄に多いそうで、別名タカオカエデとも言われます。イロハカエデは
カエデ属で最も小さく、長さ、幅ともに約3-5センチほど。
門の向こう、イロハカエデの枝垂れる境内が見えました。
二尊院は、2012年の秋、そうだ京都行こうで紹介されていました。
言葉は、
「紅葉は、旅の入り口にすぎませんでした。」
ポスターの言葉は、
「ここは嵯峨嵐山の小倉山、東麓。総門をくぐると「紅葉の馬場」と
呼ばれる参道がまっすぐにのび、さらに白壁から覗く真っ赤な紅葉が
その先の境内へと導いてくれます。
本堂に安置される本尊は二体。二尊院の名の由来です。
「発遣の釈迦如来」と「阿弥陀如来」。
この二尊により現世と来世の安寧を得られます。」
と 綴られていました。
小倉山を詠った句
『小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』
『奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき』
五月末、青もみじの二尊院。
静かな時が流れています。
《二尊院》
◎〒616-8425 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
◎ アクセス
京都駅から京都市営バス28号系統「嵯峨釈迦堂前」下車。
京福電鉄嵐山駅から徒歩30分。
◎ 駐車場 自家用車15台 無料
◎ 拝観料 500円
◎ 拝観時間 9:00~16:30
※ 「そうだ 京都、行こう。」からの言葉、お借りしています。