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源氏物語の世界を訪ねて、京都市下京区にある風俗博物館に行って来ました。
ここでは、『源氏物語』や平安時代の貴族の生活が、4分の1スケールの
寝殿造の模型と人形でリアルに再現されています。
《風俗博物館》
〇所 京都市下京区西中筋六条下住吉42(井筒法衣店5階)
〇時間 9時00分~17時00分 (日曜・祝日はお休み) 500円。
〇アクセス JR京都駅から市バス9番、西本願寺前下車徒歩約3分
阪急電車・四条大宮駅から市バス28番、西本願寺前下車すぐ
地下鉄烏丸線五条駅下車 徒歩約15分
僕は、京都にあるジオラマや人形の展示されている所を、回っていますが・・・・
風俗博物館さんに展示されている 源氏物語の世界に、ただただ感激致しました。
頂いたパンフレットを元に、その場面に、簡単ではありますが言葉を添えさせて頂きます。
最初の場面は、源氏物語に出てくる架空の大邸宅『六條院 春の御殿』前で
蹴鞠に興ずる貴公子達。
平安時代、身分の高い男子の正装は束帯、女子の正装は十二単。
着物模様の大きさも、人形に合わせた4分の1スケール模様ですから、手が込んでいます。
この時代、着物は友禅模様ではなく、織物模様です。
続いての場面は「誕生」。
源氏22歳の時に、正妻の葵上との間に夕霧が誕生します。
産室で横になる葵上。
医学のなかった平安時代。
女性にとって出産は命がけで、出産に伴う痛みと苦しみは
生霊の仕業と考えられていた事から、安産祈願の祈祷や
呪術が行われていました。
出産日が近づくと、産室を白一色に改め、出産に奉仕する人達も
全て白装束。
場面は変わって、藤原道長の最期。栄花物語から「臨終」。
法要が表現されています。
源氏物語の世界で、大切な言葉の一つが、「宿世」。
宿世とは過去・現代・未来に分けて見る仏教的な世界観です。
藤原道長は、平安時代の貴族の中でも、栄華の頂点を極めた人物で 若いころから
エリートコースを歩み、30歳の頃には「関白」と呼ばれ、左大臣の役職についたそうです。
栄華を極めた藤原道長。62歳で他界。
お坊様の後姿。。。人形とは思えないリアルな存在感。
藤原道長の葬儀は、さぞかし立派な法要だったのでしょうね。
お坊様の法衣も高僧の装束。
後方に見える金色の仏像。
風俗博物館の源氏物語の世界。。。今日は、ここまで。
もう一回続きます。