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東山・八坂の塔。正式名称は法観寺。
八坂の塔は、東山通りから入った細い道に、
凜としてそびえています。
この細い道幅に対し、奥にこんなに大きな塔が建っている景色は、
見る度に新鮮な感動を、毎回運んでくれます。
八坂の塔(法観寺)の歴史は古く、聖徳太子により592年に建てられています。
東寺の五重塔が、平安京遷都後の796年ですから、八坂の塔は
平安京以前から建っていたと言う事になります。
現在の八坂の塔は、応仁の乱の前の1440年に建てられています。
1440年から時を経た、幕末・薩長同盟の頃(1865年)。
坂本龍馬や勤皇の志士達。そして幕府の役人や新撰組も、この塔を見ながら
歩いていたのでしょうね。
塔の前には、みかんと南天が見えました。
八坂の塔に続く通りには、赤い五つの「くくり猿」が下がっています。
くくり猿の起源は、中国。
中国で猿は、魔除の力を持つと考えられていて、欲のままに行動する猿の
手足を縛り付けるというのは、人間の心に潜む悪や怠慢をコントロールする事を
表しているそうです。
五つの猿は、五・・猿・・ごえん・・すなわち御縁。
八坂塔・商店会の五匹のくくり猿は、客様と良い御縁ができるように、
可愛い姿で連なっています。
八坂の塔と御縁猿でした。