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五つのお猿と、八坂の塔。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2014年1月28日
公開日
2014年1月28日
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東山・八坂の塔。正式名称は法観寺。

八坂の塔は、東山通りから入った細い道に、

凜としてそびえています。

この細い道幅に対し、奥にこんなに大きな塔が建っている景色は、

見る度に新鮮な感動を、毎回運んでくれます。

八坂の塔(法観寺)の歴史は古く、聖徳太子により592年に建てられています。

東寺の五重塔が、平安京遷都後の796年ですから、八坂の塔は

平安京以前から建っていたと言う事になります。

現在の八坂の塔は、応仁の乱の前の1440年に建てられています。

1440年から時を経た、幕末・薩長同盟の頃(1865年)。

坂本龍馬や勤皇の志士達。そして幕府の役人や新撰組も、この塔を見ながら

歩いていたのでしょうね。

塔の前には、みかんと南天が見えました。

八坂の塔に続く通りには、赤い五つの「くくり猿」が下がっています。

くくり猿の起源は、中国。

中国で猿は、魔除の力を持つと考えられていて、欲のままに行動する猿の

手足を縛り付けるというのは、人間の心に潜む悪や怠慢をコントロールする事を

表しているそうです。

五つの猿は、五・・猿・・ごえん・・すなわち御縁。

八坂塔・商店会の五匹のくくり猿は、客様と良い御縁ができるように、

可愛い姿で連なっています。

八坂の塔と御縁猿でした。

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