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日曜の京都は、雪景色が広がっていました。
雪の清水寺が見たくて清水坂を上って行きました。
清水寺・仁王門前。
音羽山上空には、テレビ中継のヘリコプターも見えます。
清水寺の始まりは宝亀9年(778)。奈良時代の末で、山号は音羽山。
宗派は北法相宗です。
東山・音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内に、国宝、重要文化財を含む
15の伽藍が建ち並んでいます。
現在の建物の殆どは江戸初期の再建であり、平成6年(1994)にはユネスコ世界文化遺産
「古都京都の文化財」に登録されています。
前回、僕が清水寺に来たのは、晩秋の時。清水の舞台からは燃え上がる紅葉が見えました。
今は冬。赤い椿も雪の中です。
三重塔と雪椿。
雪の清水寺。
仁王門から鐘楼、三重塔、西門と・・・境内を進んで行きます。
成就院参道の右手には、地蔵菩薩、観音菩薩、阿弥陀如来、大日如来、釈迦如来など、
様々な石仏が立ち並ぶ千体石仏群があります。
石仏は、かつて京都の各町内にお祀りされていた「お地蔵さん」。
明治の廃仏毀釈の際に、捨てるに忍びないと、地蔵信仰の篤い京都市民から
寺に運び込まれたそうです。
北総門から下り、成就院前の池。
雪化粧した木々が水面に映っていました。
清水の舞台からの景色。
新緑の清水寺。夏の清水寺。晩秋の清水寺と・・
何度も、ここからの景色を見ているのですが、雪の清水寺は初めてです。
錦雲渓を隔てた丘の上に「子安塔」(こやすのとう)が見えました。
下から見上げた清水の舞台。
葉が落ちている今の季節は、舞台を支えている柱がよく見えます。
「清水の舞台」は、錦雲渓の急な崖に、最長約12メートルの「懸造り」という手法で、
釘一本も使わずに組み上げた木造建築です。
本堂から張り出した「舞台」はちょうど4階建てのビルの高さにあたるそうです。
清水の舞台はもともと、御本尊の観音さまに芸能を奉納する場所で、平安時代から
雅楽や能、狂言、歌舞伎、相撲など、さまざまな芸能が奉納されてきました。
現在でも重要な法会には、舞台奉納が行われます。
奥の院から見る、本堂と清水の舞台。
冷え込んだ気温の中に、冬の京都の街が見えました。