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京都の紅葉も、いよいよ佳境になって来ました。 洛西の古刹「地蔵院」の紅葉景色。
地蔵院は、竹林が寺全体を包むかの様に広がり「竹の寺」とも言われます。
ここでは、遅くまで紅葉景色が見られます。
《地蔵院》 京都市西京区山田北ノ町23
◎ 阪急電車 上桂下車 徒歩約15分
京都バス 苔寺下車 徒歩約3分市バス 苔寺口下車 徒歩約10分
◎ 拝観時間 9:00~16:30 600円
見上げると、空を覆う様に伸びる竹林。
そして、竹林の中に広がる鮮やかな紅葉。
見えるものは、竹と・・・楓と・・苔。
舞い落ちた楓は、苔の上で最後の輝きを放っています。
風は竹林と楓の中を静かに渡り
楓は、光を受けて万華鏡の様に色を変えて行きます。
地蔵院の始まりは、鎌倉時代。
ここは、一休さんが幼少の頃を過ごされた寺院でもあります。
一休禅師は、後小松天皇の皇子として
応永元年(1394年)に地蔵院近くで生まれ、幼少の頃を、
この地で過ごされたそうです。
この辺りは、洛西の山が近くまで迫っています。
今の時期、午後四時を回ると夕暮れが訪れます。
一休さんが過ごした・・・620年前の洛西は、
まさしく、静寂の世界だったのでしょうね。
竹の寺の景色。
楓も竹も苔も、この日の為に、季節を歩んで来たのかと思いました。
地蔵院。行く秋を見送る様な紅葉景色が広がっています。