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祇園白川です。八日は、祇園を愛した歌人・吉井勇さんを偲ぶ
「かにかくに祭」が行われました。
祇園を南北に走る細い通り、「切り通し」の道に、こっぽりの音が聞こえました。
「かにかくに祭」に、お参りされる舞妓さんです。
舞妓さんの着物は、美しい黒地に波と鶴の模様。
白川沿いの、枝垂れ柳と石畳の道には沢山の人。
かくかくにの歌碑前には、白菊の花。
歌碑には、吉井さんの歌・・・・・
「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕のしたを水のながるる」と刻まれています。
「かにかくに 祇園はこひし」という言葉は
「とにもかくにも~祇園は恋しい」といった意味合いだそうです。
暫くすると、勢揃いした芸妓さん舞妓さんから
白菊が手向けられました。
吉井勇さん(1886-1960)。 明治-昭和時代の歌人,劇作家,小説家。
吉井勇さんの代表作 『ゴンドラの唄 』
1915年(大正4年)吉井勇 作詞 中山晋平 作曲
いのち短し 恋せよおとめ 赤き唇あせぬ間に
熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを
いのち短し 恋せよおとめ いざ手を取りて 彼の船に
いざ萌ゆる頬をきみが頬に ここにはだれも来ぬものを
いのち短し 恋せよ少女 波に漂う 舟の様に
君が柔手を 我が肩に ここには人目も 無いものを
吉井さんの愛した祇園町。
この日も舞妓さんは艶やかで・・・祇園町は、優しい秋の陽射しに包まれていました。