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白菊と祇園町と舞妓さん。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2013年11月9日
公開日
2013年11月9日
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祇園白川です。八日は、祇園を愛した歌人・吉井勇さんを偲ぶ

「かにかくに祭」が行われました。

祇園を南北に走る細い通り、「切り通し」の道に、こっぽりの音が聞こえました。

「かにかくに祭」に、お参りされる舞妓さんです。

舞妓さんの着物は、美しい黒地に波と鶴の模様。

白川沿いの、枝垂れ柳と石畳の道には沢山の人。

かくかくにの歌碑前には、白菊の花。

歌碑には、吉井さんの歌・・・・・

「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕のしたを水のながるる」と刻まれています。

「かにかくに 祇園はこひし」という言葉は

「とにもかくにも~祇園は恋しい」といった意味合いだそうです。

暫くすると、勢揃いした芸妓さん舞妓さんから

白菊が手向けられました。

吉井勇さん(1886-1960)。 明治-昭和時代の歌人,劇作家,小説家。

吉井勇さんの代表作 『ゴンドラの唄 』

1915年(大正4年)吉井勇 作詞 中山晋平 作曲

いのち短し 恋せよおとめ 赤き唇あせぬ間に

熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを

いのち短し 恋せよおとめ いざ手を取りて 彼の船に

いざ萌ゆる頬をきみが頬に ここにはだれも来ぬものを

いのち短し 恋せよ少女 波に漂う 舟の様に

君が柔手を 我が肩に ここには人目も 無いものを

吉井さんの愛した祇園町。

この日も舞妓さんは艶やかで・・・祇園町は、優しい秋の陽射しに包まれていました。

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