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高桐院・時を越えて届く言葉。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2013年10月21日
公開日
2013年10月21日
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雨の大徳寺・高桐院。

秋になると、ここに来てしまいます。

紅葉には、まだ少し早くて 青もみじ覆う参道も

雨に濡れています。

高桐院は、戦国の時代を生きた細川忠興とその妻ガラシャが眠る

細川家の菩提寺。

高桐院は、『そうだ京都に行こう』1996年・秋に紹介されています。

ポスターの言葉は、

『大徳寺の数十もの諸堂塔が並ぶ境内は、寺町と言った雰囲気です。

二十一の塔頭の中でも高桐院の書院は、千利休の邸宅を移築したと

言われるだけあって簡素ながらも気品に満ちています。

紅葉が深まり、やがて散り始める頃ここの絵画的空間は

ピークを迎えます。散紅葉と言う日本語を、実感する瞬間です。』

・・・・・・と 綴られていました。

静かに降る雨。

静寂の時が流れています。

赤もうせんと、縁側の向こうは「楓の庭」。

一枚の絵の様な景色の中・・・・戦国と言う時代を生きた、

ガラシャさんの生涯を思いました。

細川ガラシャさん。(1563~1600年) 明智光秀の三女で、名は(たま)。

キリスト教に入信したのは1587年。

ガラシャの洗礼名は、その時から。

戦国の荒波の中、関ヶ原の戦いに際し、石田三成から人質として

大坂城に入ることを強要されますが 承知せず、家老に胸を突かせて、

亡くなられています。

ガラシャさん、37歳でした。

才にも文にも長けた、美しい女性だったそうです。

辞世の句

「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

四百年の時を越えて届く言葉。

高桐院。もうすぐ紅葉が始まります。

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