キーワードで検索
二月二十五日の北野天満宮は 梅花祭でした。
この日は、道真公が梅の花を愛でたことから、『梅花御供』を神前にお供えし、
祭典が営まれています。
境内では梅花祭神事のほか、豊臣秀吉が北野大茶湯を催したことに因んだ
『梅花祭野点大茶湯』も催され 上七軒の芸妓さん・舞妓さんによる
野点茶会が行われました。
昨年は、雨降りの中の梅花祭でしたが 今年は、雪は少し舞っていましたが
まずまずのお天気でした。
咲き始めた梅の花と 舞妓さんの美しい着物姿に
春が来た様です。
梅花祭は、道真公を偲び、約900年前から続く行事です。
梅と牛を愛した菅原道真公。
『東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな』
菅原道真公は、改革を志した政治家で、日本の財政破綻を救う為、
数々の政治改革を行った平安時代の政治家でした。
しかし、道真公の事を 快く思わない勢力(朝廷や貴族階級)が立ちはだかり
罪を着せられ、大宰府へ左遷されます。
妻子とも 別離となり それ以降 道真公が 都へ戻れることは 二度とありませんでした。
都を、去る時に 詠んだ句が・・・・・
『東風吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春ぞ忘るな』
・・・・・・・でした。
九州・太宰府天満宮には『飛梅伝説』があります。
道真公が京を去る時、『東風吹かば・・・』と和歌を詠むと、
梅は一夜にして 道真公の行く太宰府まで飛んだと言う お話です
北野天満宮には、千五百本の梅があります。
梅は、この日を待っていたかの様に 咲き始めていました。
沢山の蕾が 膨らんでいました。
これから 一斉に咲き始めて来ると思いました。
『東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな』
北風が東風に変わる月はそこ迄 来ています。
北野天満宮、梅花祭でした。