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平安神宮の紅枝垂れ桜

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2011年4月10日
公開日
2011年4月10日
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岡崎の平安神宮です。

平安神宮の歴史は、1868年 日本の首都が東京に移り・・・・

京の都は、首都でなくなりました。

首都が移転した頃は 人口も減り 京都は 深刻な危機を 迎えていました。

この街を 再び 魅力ある街にする為に・・・平安朝時代が、浮かび上がって来る

神宮を建てる計画が持ち上がりました。そして出来上がったのが 平安神宮でした。

その建設に掛かる費用は、国の お金でなく 京都市民を中心とした寄付金と

全国からの寄付金によるものでした。

大極殿に向かって 右は蒼龍楼で 左は白虎楼・・・・・

この名は 風水の四神の神から 来ている名前と聞きます。

桜の季節・・・平安神宮では 桜と音楽を楽しむ夕べ・・・・・・・・・・

『紅しだれコンサート』が 神苑にて 行われています。

紅しだれコンサートは 毎年春の 四日間限定で 夕方 18:15~21:00の時間

開催されています。

夕方の平安神宮前には 沢山の方が 集まっておられました。

開園と共に 平安神宮の庭園・・・神苑に 入って行きました。

おおっ 素晴らしい桜が咲いています。

平安神宮の桜は 小説家 谷崎潤一郎さんが、小説「細雪」のなかで

"紅の雲のよう"と 形容した桜です。

ここの 枝垂れ桜・・・・色は紅色・・・・花は八重です。

艶やかであり・・・・とても繊細な桜です。

谷崎潤一郎さんは 『細雪』の中で、このサクラの事を

「忽ち夕空に ひろがっている紅の雲」と表現し・・・

「一年待ち続けた」と言う 情緒豊かな言葉で、表わされていました。

東神苑の舞台では、音楽が 演奏されていました。

この夜 ヴァイオリンの 素晴らしい音色は 神苑に渡っていました。

水面に映える 紅枝垂れ桜と 音楽が織り成す 素晴らしい春の宵でした。

庭園に流れる ヴァイオリンの音色は 優しく

栖鳳池(せいほういけ)の 水面から夜空へと 響いていました。

桜・・・・自然に咲く桜は、鳥や虫達に 花粉を運んで来てもらいますから

上を向いて咲いていますが・・・・・ここの紅枝垂れ桜は 下を向いて咲いています。

それは 人の手で交配され、育てられた桜ですから、下を向いて咲いています。

咲いた桜は それぞれに 人の顔の 方向を向いて 咲いています。

小説家 谷崎潤一郎さんが「一年待ち続けた」と言う 紅枝垂れ桜・・・・・

この夜も 素晴らしい音楽と共に 綺麗な桜の世界を 見せてくれていました。

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