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今回はバスク地方の、ほぼ全てのバルに置いてあると言ってもいいピンチョ「GILDAヒルダ」のお話です。
ヒルダは、アンチョビの塩漬け・オリーブ・ギンディージャ(ししとう)の酢漬けを楊枝に差しただけのとってもシンプルなピンチョ。
このGILDAという名前は1946年に公開されたリタ・ヘイワース主演の映画「ギルダ」からきており、
リタ・ヘイワースが演じた女性のキャラクターを "salada, verde y un poco picante" と表現して、それを元にサンセバスチャンで考案されたピンチョなんです。
"salada, verde y un poco picante" とは直訳すると「しょっぱくて、緑で、ちょっぴり辛い」。。。
う~ん、そんな女性いやですよね(笑)。
でもこれらの単語には別の意味もありまして、
salada=愉快な・楽しい
verde=色っぽい・好色な
picante=辛辣な・きわどい
と、なります。
そんな女性なら魅力的ですね。
そういう訳で、しょっぱいアンチョビの塩漬け・緑のオリーブ・ちょっぴり辛いギンディージャ
で作られました。
食べると想像したとおりの味で何もビックリしませんが、シンプルなだけに素材の選び方がとても重要なピンチョなんです。
オリーブがシワシワカサカサになっているのもよく見かけますが、そんなヒルダは食べないほうがいいです。
アンチョビにしっとりと脂が乗っていて、オリーブやギンディージャがプリプリと生きのいいヒルダを見かけたらつまんでみてください。
お酒がすすんじゃいますよ!