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キリストの受難を記念した聖週間(セマナサンタ)は、カトリック教会ではクリスマスに次いで重要な
イベントです。地方によって日にちはずれるものの、スペイン中で聖週間から復活祭(パスクワ)にかけて
連休になり、聖週間の間はプロセシオンとよばれる宗教行列がキリスト像やマリア像に従って町を
練り歩きます。
特に盛んなのがアンダルシア地方で、セビージャやマラガ、グラナダなどでは1日にいくつもの
プロセシオンが町を行き交い、世界中から観光客が訪れることでも有名です。キリスト像やマリア像の
大きなパソ(山車)を担ぐ何十人ものコスタレロ(パソの担ぎ手)。キリストの受難を少しでも自分の
身体で感じるために重い十字架を担ぎ裸足で歩くペニテンテ(悔悛者)。町中に漂うお香のかおり。
マリア像を見上げて涙を流す正装した高齢の女性。厳かなマーチを奏でる楽隊。時折バルコニーから
歌われるサエタ(ちょっとフラメンコに似た宗教歌)。私も何度か見物に行ったことがありますが、
信者でなくとも胸を打たれるイベントです。
<マカレナの聖母はセビージャで1、2の人気を誇るマリア像>
この聖週間は移動祝日なので毎年日付けが変わりますが、必ず『枝の主日』と呼ばれる日曜日にスタート。
今年2014年は4月13日(日)からの1週間になります。その次の日曜日、20日は復活の日曜日。
なんでも、この復活の日曜日は常に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」という決まりがあるそうで、
その1週間前が聖週間のスタートになるわけです。
バレンシア市内では、海辺の町カバニャルの聖週間が有名です。1週間を通してプロセシオンやイベントが
続きますが、聖金曜日の夕方6時からは延々と約4時間続くプロセシオンが町を練り歩き、なかなかの
見応えがあります。公式サイトはこちら。
私は自分が住んでいる小さな町のプロセシオンも大好きです。火曜日の夜には我が家の前を
町で一番美人のマリア像が通るのですが、担ぎ手はおらず電動なことがちょっと残念かな(^^;)
<左:ロバに乗ったキリスト像は聖週間初日に担ぎ出される。右:電気で動くわが町のマリア様>
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