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“枝の主日”は聖週間のはじまり

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2013年3月26日
公開日
2013年3月26日
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聖週間(セマナ・サンタ)が始まりました。

盛大に聖週間を祝うセビージャやマラガでは、既に大掛かりな宗教行列が町を練り歩いています。

聖週間は移動祝日で日付こそ毎年変われど、必ず復活祭の1週間前の日曜日にスタートします。

この日曜日は、Domingo de Ramos(枝の主日)と呼ばれています。キリストがロバに跨って

エルサレムの町に入った日で、この際に群衆は椰子の枝を手に歓迎したそうです。それにちなみ、

この日はスペインのあちこちでロバに乗ったキリストの聖像が教会から担ぎ出され、町を周ります。

私の住む小さな町でも、楽隊と椰子やオリーブの枝を持った信者を従えた聖像の行列が出ました。

戻ってきた聖像が教会に入る時に、みんな手にした枝を振ってキリストのエルサレム入城を偲びます。

私は信者ではありませんが、いつの間にか毎年枝の主日にこの行列を見に行くことが習慣になりました。

厳かな行列は、宗教を超えて人の心を打つものがあります。

<編んだ椰子を手に行列に参列する子供たち。かわいい♥>

これを書いている今、遠くから太鼓の音が・・・。

この日のこの時間、私が住む町では最期の晩餐シーンの聖像をのせた山車が夜の町を練り歩きます。

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