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バレンシアには400近い火祭りグループ(comision fallara)が存在し、各グループが最終日に燃やすオブジェを
作成します(もっとも実際に作るのは火祭りアーティストですが。ええ、バレンシアならではの職業です^^)。
このグループに属する人をファジェロ(男性)、ファジェラ(女性)と呼びます。ファジェロ達はみんな
バレンシアに誇りを持つお祭り好き。火祭りのために生きていると言っても言い過ぎではないかも。
火祭りの時にファジェラ達が身につけるバレンシアの民族衣装は、スペインで一番ゴージャス!!
(※スペインでは地方ごとに民族衣装が異なります。)それもそのはず、原型は18世紀のバレンシアの
宮廷ドレスなのです。既成のドレスも売ってはいるものの、基本はオーダーメイド。
上下別々のドレスは、高価なものだと絹を使い金糸や銀糸の刺繍が入り、お値段は数十万円。
ミス火祭り達が着る最高級のドレスに金のアクセサリーをつけると、300~400万円はすると聞きます。
日本の振袖並ですね。ドレスの上にはデランタル(エプロン)をつけますが、これも質の良いものはかなり高価。
ドレスの下で見えませんが、専用の下着チャンブラ(キャミソール)やポロロ(ひざ丈のパンツ)のほか、
アウェカドール(バニエ)やエナグア(ペチコート)、レース編みの靴下、更にドレスに合わせた靴も必要です。
但し、最近は節約のため下着は普段のものを使う人が多いとか。
聖母像に献花をするパレードに参列する時はマンティージャ(ベール)をかぶりますが、これも高いと
10万円はするそうです。両耳のあたりにモニョスと呼ばれる渦巻状の付け毛をつける髪型も特徴で、
結いあげた後にペイネタ(飾り櫛)やアグーハ(かんざし)で飾ります。この飾りだけで数万円・・・
うーーーーん、値が張るだけあって、美しさもひときわ!
ちなみに私も着たことがありますが、重たくて着物並みに窮屈な衣装でした(^^;)
民族衣装をまとった老若男女のファジェロ達は、17日と18日の午後から夜にかけて献花パレードに参列します。
色とりどりでゴージャスな民族衣装をじっくり見るチャンス。時間は、15:30頃から24:00頃まで。
パレードのルートは2つあり、1つはアロンソ・マグナニモ広場(Plaza de Alfonso Magnanimo)から
ラ・パス通り(Calle la Paz)を通り、レイナ広場(Plaza de la Reina)を抜けて聖母広場(Plaza de la Virgen)
まで。もう1つは、サン・アグスティン広場(Plaza de San Agustin)から、サン・ビセンテ通り(Calle San
Vicente Martir)を通り、レイナ広場経由で同じく聖母広場まで。
バレンシアにいる方、必見です!!