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お正月の食べ物といえば、お節料理とお雑煮ですね。
お雑煮は、日本各地で特色がある料理としてすでに知られています。
その点、北海道は明治時代の開拓期に本州のいろいろな場所から屯田兵などとして入植してきた経緯から、お雑煮は各家庭によって異なるようです。
そんななか、北海道特有の風習が「口取り菓子」。
見てください!
これ、すべてがスイーツ(笑)。
おせち料理のように縁起のよい鯛や海老が見えますが、すべて白餡を使った練り切りやすあま、羊羹などで、正式(?)には折箱入りです。
一般的に「口取り」と呼んでいます。
これは鮭の切り身を模しているようです。
ひっくり返しても、鮭の切り身!
よくできています(笑)。
練りきりの中に黒餡が入っているものも。
以上は釧路市共栄大通の「甘秀堂」というお菓子屋さんの口取りです。
口取り菓子の由来はよくわかりません。
ですが恐らく、交通の便が悪い開拓時代、正月料理の材料を調達できないなか、ふるさとのおせちを菓子で作ったのではないかと思います。
それに寒くて体力を奪われやすい当時の冬の北海道には、スイーツは本当にごちそうだったと思います。
口取りは、年末になるとスーパーでも手軽に買えます。
スーパーでは大手製パン会社製などのエビやタイをひとつずつパッケージしたもの、2・3種類をパッケージしたものなどが並んでいます。
ちなみにスーパーの口取りは砂糖菓子が多いです。
最近は口取りではなく、お正月用の和生菓子↑(当別町のお菓子屋さんでみつけました)を買う人も多いそうです。
釧路甘秀堂の口取り↑は、今までで一番お気に入りの口取りです。
和菓子屋さんの口取りは乾くとおいしさが落ちるので、もし見かけてお土産にするときは、乾燥に気をつけてくださいね!
(1月お題"2014年 祝祭日")