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白鳥が春を告げる北海道・空知(そらち)地方

市之宮 直子

市之宮 直子

北海道特派員

更新日
2013年4月22日
公開日
2013年4月22日
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4月半ばになり、ようやく木々が芽吹き始めた札幌から、春を探しに車で北へ向かいました。

北海道は、いくつかの市町村が集まった14の地域に分けられています。

これは天気予報や行政でも日常的に使わるれ、北海道民にとっては馴染み深い地域名です。

例えば札幌市は石狩(いしかり)地方で、稚内市がある一番北の地域は宗谷(そうや)。

今回は、石狩の隣、「空知」(そらち)に足を延ばしました。

札幌から北へ約70km~85kmの地点、滝川市や砂川市などがある中空知(なかそらち)で、国道12号線(札幌-旭川)沿いに見た樺戸(かばと)連山。

まだ雪が積もっていて、青みがかった山並みがとてもきれいです。

山々には、まだ真っ白な雪が積もっているし、札幌より北にあって例年は石狩より雪が多い空知では、まだ春を見つけるのは難しいかもしれない、と心配し始めたのですが…。

国道12号線沿いに「ふきのとう」がたくさん咲いていました。

それも予想以上に成長しています(笑)。

(後ろに見える灰色の塊は、あと2~3日で解けてしまいそうな残雪です。)

そして太陽の光を浴びて金色に輝いて見える福寿草!

空知にも、とうに春は来ていたんですね~。

さらに嬉しい発見。

本格的な春を前に、本州で越冬し北へ向かう途中の白鳥ファミリーが羽を休めていました。

空知は、ラムサール条約に登録されている湿地など、白鳥の飛来地がいくつかあります。

このため4月には、「渡り」途中で羽を休めつつ、田んぼなどでもエサを探す白鳥が見られます。

4月のわずか1カ月間で白鳥が旅立っていくのは残念です。

でも、明るい青空に一直線上の竿(さお)やV字型の「鍵」になって飛ぶ渡りの光景はとても美しく、一見の価値があります♪

北海道では白鳥がやってきたら、いよいよ春です。

そして、白鳥が旅立つと、新緑の季節を迎えます。

【今回訪れた北海道・空知の滝川市と砂川市】

滝川市: JR札幌駅から特急で約50分、バスで札幌ターミナルから約1時間20分、車で札幌インターから約60分。

砂川市: JR札幌駅から特急で約45分、札幌ターミナルからバスで約1時間10分、車で札幌インターから約45分。

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