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ベイカー・ストリートというと誰もが真っ先に思い浮かべるのは、やはりシャーロック・ホームズでしょうか?アーサー・コナン・ドイルの小説で活躍した架空の名探偵の人気は今も衰えず、ベイカー・ストリート駅前で銅像にもなっています。
ホームズが初めて「緋色の研究」に登場したのは1887年。でもこの駅はそれより20数年前の1863年に、世界初の地下鉄開通と同時にオープンしました。そんな歴史の長ーい駅ですから、ホームズ以外にも見どころ一杯!
改札口から、もう不思議なモノが見えてきますよ。
以前はWHスミス&サンという新聞・雑誌販売店や、ランチョン&ティー・ルームがあった場所に、今ではオイスターカード(ロンドン交通局のプリペイド・カード)に代金前払いする機械やキャッシュポイントが設置されています。レトロな字体や色合いがとても素敵な風情ですが、昔の表示がそのまま残っているのって考えてみれば面白いですよね~。笑
一方、こちらは駅が開通した当時に初の地下鉄であるメトロポリタン鉄道が走っていたところ。現在ではサークル線・ハマースミス&シティ線のプラットフォームになっています。
地下鉄なのに階段でらくらくアクセスできるのは、浅い地下だから。しかも、その頃は石炭が燃料の蒸気機関車!トンネル内は、さぞかし煤(スス)だらけだった事でしょう・・・。
こちらは第一次世界大戦(1914年~1918年)で英霊となった、メトロポリタン鉄道関係者のメモリアル。苗字のアルファベット順に、立派な大理石板に名前が刻印されています。
でも縦2列に記載してあるのですが、どうも奇数人数だったらしくて、最後のウールフさんは真ん中。製作チームは、あくまでも左右対称のデザインにこだわったようですね・・・。
その隣には、大砲の砲弾。上部にお金を入れる箇所があって、負傷した鉄道従事者や遺族などへの寄付金を募る、義援金ボックスになっています。
こちらはベイカールー線のプラットフォーム。壁面タイルにはパイプをくわえたシャーロック・ホームズの横顔が描かれているのですが、近寄ってみるとそのシルエットは小さなホームズが集合して出来ているのが、なかなか可愛い♪
マダム・タッソー蝋人形館やリージェンツ・パーク、シャーロック・ホームズ・ミュージアムもすぐ近く。ベイカー・ストリート駅に立ち寄る機会があったら、駅中のこんな細部も見てみると面白いですよ!
Baker Street Station
Marylebone Rd
London NW1
https://tfl.gov.uk/tube/stop/940GZZLUBST/baker-street-underground-station
利用できる地下鉄: メトロポリタン線、ジュビリー線、ベイカールー線、ハマースミス&シティ線、サークル線