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イギリスではパブの店先などで、こんな看板をよく見かけます。
「当店でサンデー・ロースト(日曜日のロースト料理)をどうぞ!」 じゃあサンデー・ローストってどんな料理なの?というと、こんな盛り付けをしたのが、典型的なもの。
オーヴンでローストした塊肉(牛肉、鶏肉、豚肉、子羊肉など)を切り分けたものに、野菜やローストポテト、そしてヨークシャー・プディングを添えて・・・仕上げにグレイヴィーと呼ばれる、肉汁を基にしたソースをなみなみと!
そもそもの由来は、日曜日に教会へ行った後に家族みんなで囲んだ料理だったと言われています。今では日曜日に欠かさず教会へ行く家庭は少数派のイギリスですが、この食習慣だけはシッカリ残っているんですよ。笑
とはいえ実は日曜日以外でも度々食卓にのぼりますし、クリスマスのご馳走も似たような組み合わせ。つまりイギリス人にとってはロースト料理=家族や友人など親しい人々と一緒にいただく、ちょっと嬉しいご馳走として定番メニューという感じ。
そういえば付け合せの一つであるヨークシャー・プディングって、日本では馴染みのない食べ物ですよね。かく云う私も初めてこれを食べた時、なんだか微妙~な食感で驚いたのを憶えています!笑
何となく、シュークリームのシュー皮だけを食べてるような・・・と云えば近いかも。これにソースなどの汁気を吸わせて頂くのですが、慣れればなかなか美味しいもの。
家庭でも本来ならば卵や牛乳などで自家製を焼くのが一番ですが、オーヴンで数分間焼くだけの既製品も簡便でポピュラー。それに生のじゃが芋から作ると焼き時間が非常に長いロースト・ポテトだって手軽な冷凍食品がありますし、グレイヴィーソースもお湯で溶くだけのインスタント商品が揃っています。
日本でも鰹節や昆布でお出汁を取る代わりに旨み調味料を使ったり、オーヴントーストで温めるだけのコロッケが活躍するように・・・おふくろの味は皆に愛されて続けている一方、忙しい現代家庭では時短クッキングが必要なのはイギリスも日本も同じなんですよね♪