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門外不出アートが一杯!ロンドンの宝石箱「ザ・ウォレス・コレクション」

小野 雅子

小野 雅子

イギリス特派員

更新日
2014年11月8日
公開日
2014年11月8日
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ロンドン観光の魅力的なスポットは、数えきれないほどありますが・・・中でも特徴的なのは、主要ミュージアムの殆どが入場無料という事じゃないでしょうか?。

大英博物館やナショナル・ギャラリー、ヴィクトリア&アルバート美術館のような大規模な所から、中小規模の博物館や美術館へ誰でも気軽に入れるのは、居住者にとっても観光者にとっても素敵な事ですよね。

今回ご紹介する「ザ・ウォレス・コレクション」も、そんな美術館のひとつ。

そもそもの始まりは、第四代ハートフォードシャー伯爵のリチャード・シーモア・コンウェイ(1800年~1870年)という人。芸術蒐集に情熱を傾けた彼はフランスとイギリス半々で暮らして、膨大なコレクションを築きました。

彼の死後にこの館と芸術品の数々を相続した非嫡出の息子リチャード・ウォレスも父の遺志を受け継いで、更に所蔵品を増やしていったのだそうです。

やがて、そのリチャード・ウォレスも亡くなった後、、、未亡人となった奥様はこの館も美術品も何もかも、ぜーんぶ国に寄付しちゃったんですよ!!!

でも、それには只一つの条件があって・・・。

「これら全て、たとえ一品たりとも、外部に持ち出したり貸し出してはなりません。」

つまり、ここにある絵画もその他の美術品も、この中でしか見れないんですねー。だから東京やNYやパリなどのミュージアムで「ルーベンス展」が開催されても、

ここにある「虹のある風景」を観る事は半永久的にないのだろうし・・・何処かで「フラゴナール展」をやったとしても、

この有名な「ぶらんこ」や、あどけない幼子の可愛らしいポートレートが貸し出される事はないんだなーと思うと、すごく特別で貴重な場所。

絵画だけでもベラスケスやレンブラント、ブーシェ、ヴァン・ダイク、ティツィアーノなど門外不出アートの数々・・・まるで宝石箱の中にいるみたい!

家具・調度品も見事で、この全てを個人が所有してたなんて信じ難いほどです。

圧巻の陶器コレクションは、大部分がセーヴル製。

ちなみに館員さんに確かめておきましたが、フラッシュを使わなければ写真撮ってもOK!という点も、観光者には嬉しいオマケですよね♪

The Wallace Collection

Hertford House

Manchester Square

London W1U 3BN

Telephone +44 (0)207 563 9500

http://www.wallacecollection.org/

入場無料

週7日オープン10am – 5pm

(12月24・25・26日のみ休館です)

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