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宮内庁に事前に申し込んでいた桂離宮に行って来ました。
桂離宮は、17世紀の初めから中頃にかけ、八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られた
日本庭園の最高峰と言われています。
見学は指定された時間に、20人程の方達と共に、ガイドさんを先頭にして巡って行きます。
御幸門から続く敷石。一つ一つ石を選び粘土で固定された敷石は、
歩くのに負担がない様に、平らな面を上にして美しく敷き詰められています。
そこから先は、大きな敷石の上を歩きながら庭園を巡って行きます。
石の配置の美しさに見入ってしまいます。
洲浜が見えました。手前には小石が敷き詰められています。
向こうに長い石橋が見えますが、宮津の天橋立に見立てた造りになっているそうです。
州浜と天橋立が見える景色。
庭に奥行きがあり、無限の広がりを感じさせてくれる素晴らしい風景。
この日も庭師さん達が、手入れをされていました。
松琴亭です。
松琴亭は、桂離宮の中で最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室。
松琴亭の襖は、加賀奉書の白紙と藍染紙による市松模様です。
とても斬新で高いデザイン性を感じます。
桂離宮の中には、松琴亭や笑意軒や月波楼など、幾つかの茶室がありますが
それらは季節毎に使い分けられていたそうです。
桂離宮の庭園は、大小五つの中島に、土橋、板橋、石橋を渡し、書院や茶室を巡る回遊式庭園です。
庭園を進むと、池が全く姿を消したり、目の前に広々と姿を表したり、
知らぬ間に高い所を歩いていたりと、その変化に驚かされます。
賞花亭前では、白い萩の花が咲いていました。
美しい太鼓形をした土橋。
そして、桂離宮最高の建物。書院です。
書院は左から新御殿・楽器の間・中書院・古書院となっています。
書院の美しい建物は、雁が群れ飛ぶ姿に似ていることから、「雁行形」と呼ばれるそうです。
書院の建物は高床式で、下部にある格子は付近を流れる桂川が
増水で浸水した時の為の、水抜きと言われています。
桂は古くから観月の名所と言われて来ました。
遠い時代、月の美しい夜に桂離宮の庭園から眺めた月は
美しい月だったでしょうね。