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もみじが色付き始めました。高桐院。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2014年10月30日
公開日
2014年10月30日
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大徳寺の塔頭寺院、高桐院に行きました。

前回寄せて頂いたのは六月の梅雨の時。

あれから夏を越え、初秋が過ぎて、今は十月も終わり。

秋は、進んでいるのでしょうか。

高桐院は、大徳寺の中で西北の一角に位置して、約4,000坪の敷地で、

大きな木々と竹林に囲まれています。

表門は創建当初のもので、大名の寺(細川家の菩提寺)らしく

豪壮な構えをなしています。

参道に足を踏み入れた瞬間から、別次元の世界が広がります。

真っ直ぐに延びる参道は、約50m。

直線の参道の左右には楓の木々と竹林。

夏には瑞々しい青もみじ、秋には紅葉の参道となります。

参道の竹の手すりは、高桐院でとれた孟宗竹(もうそうだけ)が使われて

いるそうです。

参道の上を見ると、色付き始めたもみじが見えました。

秋が進み、紅葉が始まっています。

一年ぶりに見る紅葉に、見入ってしまいました。

書院に入りました。

書院の建物は千利休の邸宅を移築したものです。

赤もうせんの向こうに見えるのは、楓の庭。

楓の庭には、石も築山も白砂も池も何もなく、石燈篭が一基。

そして楓と竹林の潔い景色です。

高桐院は、参道から書院、楓の庭の隅々まで、

全てが見事なまでの視覚的設計がされている事に気付きます。

庭の楓は、樹齢100年を超えるものが多く、中には300年の

古木もあるそうです。

高桐院は京都観光の中でも人気の寺院で、年間約6万人が訪れる参拝者の

1/3が、11月の一ヶ月間に集中します。

赤もうせんには、木々のシルエットが映っていました。

高桐院は、戦国時代を生きた細川忠興とその妻ガラシャが眠る

細川家の菩提寺。

一枚の絵の様な景色の中に戦国と言う時代を生きた、

ガラシャさんの生涯も浮かんで来ます。

細川ガラシャさん。(1563~1600年) 明智光秀の三女で、名は(たま)。

キリスト教に入信したのは1587年。

ガラシャの洗礼名は、その時から。

才にも文にも長けた、美しい女性だったそうです。

辞世の句は、

「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

四百年の時を越えて、届いて来る言葉を残されています。

高桐院、楓の庭。

一枚の絵の様な景色。

もみじが色付き始めました。

いよいよ高桐院が、一年で一番賑わう季節がそこまで来ています。

《高桐院》

◎ 所在地 京都市北区紫野大徳寺町73-1

◎ アクセス 地下鉄北大路駅2番出口→徒歩15分。

市バス1・205・206系統で5分、バス停:大徳寺前下車、徒歩5分。

◎拝観 9~16時 400円

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