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竹林と、もみじ美しい嵯峨野・直指庵(じきしあん)。
直指庵は、嵯峨野の中でも最も北の位置にあり、まさに
「庵」という名前通り静寂に包まれたお寺です。
1975年、姉妹フォークデュオ「たんぽぽ」が歌った
「嵯峨野さやさや」では、直指庵が歌われていました。
「京都 嵯峨野の 直指庵
旅のノートに 恋の文字
どれも私に よく似てる
嵯峨野ささの葉 さやさやと
嵯峨野ささの葉 さやさやと」
この当時、嵯峨野さやさやの歌は、着物会社のCMとしても使われ、
TVからも流れていました。
二番の歌詞は落柿舎。三番は祇王寺と、嵯峨野を巡って行きます。
1970~1980年頃の嵯峨野・直指庵を訪れる人は、一人旅の人も多く
かつて直指庵は、泣き込み寺、駆け込み寺、と
呼ばれていた時もありました。
書院の机の上にあるのは想い出草ノート。
ノートには・・・
「そっとその意地を私の心(ノート)にすてていってください。
苦しむあなたをみているのが つらいのです」
と・・・・記されています。
このノートは、昭和40年から直指庵に来られる人々の心を
受け止めて来ました。ノートには参拝された方の、
人生の悩み 病の悩み 仕事の悩み 恋の悩み 等・・・・・・
人生に起こる様々な悩みが綴られています。
その数は、すでに5000冊以上。
今も日々、新しいぺージが更新されています。
境内の奥、竹林ともみじの中に「想い出草観音」がおられます。
広げたノートを手にした観音さまは、本堂のノートに綴られた
悲しみや苦しみを読み、そこから救い・・・その後の成長を
見守って下さると言います。
竹林ともみじの直指庵。
「京都嵯峨野に 吹く風は
愛の言葉を 笹舟に
乗せて心に 染みとおる
嵯峨野笹の葉 さやさやと
嵯峨野笹の葉 さやさやと」
直指庵・・深まり行く秋の中
さやさやと風が渡っています。
《直指庵》
○所 〒616-8441 京都市右京区北嵯峨北ノ段町3
○拝観時間 9.00~17.00
○アクセス 京都駅から京都市営バス28号系統 大覚寺下車して徒歩。