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二尊院。歌人が詠んだ紅葉景色。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2014年11月15日
公開日
2014年11月15日
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京都は、今週に入りとても冷え込んで来ています。

紅葉も、この寒さで一気に進んで来ている様な感じです。

嵐山から愛宕街道を上って、二尊院。

総門入って真っ直ぐに伸びる参道は、「紅葉の馬場」。

見上げると鮮やかな紅葉の世界が広がっています。

二尊院は小倉山山麓にたたずむ天台宗のお寺。

承和年間(834~847)に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師円仁によって

開かれました。

その後衰退しましたが、鎌倉時代に法然上人らにより再興されました。

紅葉の馬場に広がる彩りの世界。

その美しさに、ただただ・・見上げたままになります。

京都の、もみじは葉が小さくて、赤ちゃんの手のひらサイズとも言われます。

京都では十数種類ほどのカエデが自生していますが、

最も代表的なのがイロハカエデ。

特に高雄に多いそうで、別名タカオカエデとも言われます。イロハカエデは

カエデ属で最も小さく、長さ、幅ともに約3-5センチほど。

二尊院と言いますと、西行法師ゆかりの地。

西行法師の庵の跡と歌碑。総門入ってすぐの所にあります。

西行は、1181年、平安時代末期に誕生しています。

20歳の時には北面の武士として鳥羽院に仕えていましたが、

その後、23歳で出家しています。

彼は、特定の宗派に属することもなく、修行の旅で全国を歩き、

美しい歌を残した歌僧として知られています。

「わがものと 秋の梢を思ふかな 小倉の里に家居せしより」 西行法師

「を鹿なく 小倉の山のすそ近み ただひとり住む わが心かな」 西行法師

二尊院は、2012年の秋、そうだ京都行こうで紹介されていました。

言葉は、

「紅葉は、旅の入り口にすぎませんでした。」

ポスターの言葉は、

「ここは嵯峨嵐山の小倉山、東麓。総門をくぐると「紅葉の馬場」と

呼ばれる参道がまっすぐにのび、さらに白壁から覗く真っ赤な紅葉が

その先の境内へと導いてくれます。

本堂に安置される本尊は二体。二尊院の名の由来です。

「発遣の釈迦如来」と「阿弥陀如来」。

この二尊により現世と来世の安寧を得られます。」

と 綴られていました。

境内奥の石段上に見えるお堂は、法然上人廟。

お堂から、裏山を入った所にあるのは、

小倉百人一首が選定された時雨亭跡。

百人一首から・・・小倉山を詠った句

『小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』 貞信公

『奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき』 猿丸大夫

十一月半ばの二尊院。

歌人が詠んだ、紅葉景色が広がっています。

《二尊院》

◎〒616-8425 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27

◎ アクセス 京都駅から京都市営バス28号系統「嵯峨釈迦堂前」下車。

京福電鉄嵐山駅から徒歩30分。

◎ 駐車場 自家用車15台 無料

◎ 拝観料 500円◎ 拝観時間 9:00~16:30

※ 「そうだ 京都、行こう。」からの言葉、お借りしています。

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