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紅葉見頃の神護寺へ向かいました。
神護寺の建つ高雄は 京都でも屈指の紅葉の名所です。
将軍・足利義政は、応仁の乱の最中にさえ
高雄へ紅葉狩りに 訪れたと言われる紅葉処。
神護寺と言いますと、平安仏教の巨峰、最澄さん、空海さんを
世に送り出した寺院。
最先端の仏教を学び、唐から戻った二人は、
ここで初めて出会い、
真言宗の基礎を根付かせます。
山門に続く石段は登りながら、来た事を後悔するような
長い急斜面の石段が続きます。
神護寺の山門が見えました。
山門を覆う赤い紅葉は、麓から吹き上げる風に揺れています。
山門横には「灌頂」の文字。
「灌頂とは師匠から弟子に直接伝えられる密教の特別な儀式。
唐から帰られた弘法大師が高雄山寺(現在の神護寺)で
弘仁三年(八一二)に伝教大師最澄らに授けられた記録が
現在も残されている。」
山門をくぐると、広い空間が広がります。
境内の紅葉が色鮮やかです。
金堂に続く石段。
真っ赤な紅葉が見事。
高雄は京都市内から離れた所で、
山々が広がり朝晩冷え込みます。
神護寺は、その山に建つ寺院。
時間は、夜の七時前でしたが
辺りは深夜の様に、漆黒の世界が広がり
空には星が輝いていました。
千二百年前の秋、最澄さんや空海さんも ここに広がる
紅葉を見ておられたのでしょうか。
空海さんの言葉。
「あなたの心が暗闇であれば 出会うものは
ことごとく禍(わざわい)となります。
あなたの眼(まなこ)が明るく開かれていれば
出会うものは すべて宝となります。
正しい道は 遠くにあるものではありません
あなたの心ひとつで
目の前に開かれるのです。
(NHK 歴史秘話ヒストリアより)
空海さんの言葉が響く、神護寺の紅葉。
見頃を迎えています。
《高雄・神護寺》
○所 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地
○アクセス
京都駅からJRバス「山城高雄」下車(徒歩約20分)
四条烏丸から京都市営バス8号系統「高雄」下車(徒歩約20分)
○駐車場 千円
○拝観
日中参拝 9:00~16:00 (閉門17:00) 参拝料 (500円)
夜間参拝 17.00~19.00 11/1~11/30 参拝料 (800円)