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この時期、南座前には勘亭流が書かれた「まねき」看板が並んでいます。
南座は 江戸時代の元和年間、京都所司代より四条河原東側に七つの櫓(座)を開くことが
認可されましたが、享保年間には6座になり、幕末には南座と北座の2座、
明治26年には南座だけとなり、現在に至っています。
毎年11月25日前後の吉日に、顔見世興行に出演する役者の名前を書いた「まねき」看板が
南座の正面に上がります。
江戸の頃、歌舞伎役者の契約は年俸制で旧暦11月から翌年10月までの1年契約でした。
そのため毎年11月初めに各座の新たな顔触れが舞台で口上を述べることを「顔見世」と称しました。
これが現在の顔見世興行の始まりとの事です。
まねきの看板は厚さ1寸・長さ1間・幅1尺のヒノキの板に勘亭流の書体で役者の名前が書かれています。
勘亭流は江戸時代から興行などで使われる独特の書体で、「大入りになるように」と縁起を担ぎ、
筆太に隙間なく内側に向かってはねるように書かれています。
演目と配役は・・・
<昼の部>
★玩辞楼十二曲の内 藤十郎の恋
坂田藤十郎:扇雀、宗清女房お梶:孝太郎
★恋飛脚大和往来〜新口村亀屋忠兵衛:梅玉、傾城梅川:秀太郎、才造:松江
万歳:進之介、孫右衛門:我當
★新皿屋舗月雨暈〜魚屋宗五郎
魚屋宗五郎:幸四郎、磯部主計之助:橋之助、磯部家召使おなぎ:高麗蔵
小奴三吉:亀鶴、家老浦戸十左衛門:友右衛門、宗五郎女房おはま:魁春
★十八世中村勘三郎を偲んで〜仮名手本忠臣蔵〜七段目/祗園一力茶屋の場
大星由良之助:仁左衛門、遊女お軽:七之助、大星力弥:壱太郎、
寺岡平右衛門 勘九郎
<夜の部>
★仮名手本忠臣蔵〜九段目/山科閑居の場
本蔵妻戸無瀬:藤十郎、大星由良之助:梅玉、大星力弥:扇雀、本蔵娘小浪 壱太郎
由良之助妻お石:秀太郎、加古川本蔵:幸四郎
★お祭り
鳶頭松吉 仁左衛門
★鳥辺山心中
菊地半九郎:橋之助、遊女お染:孝太郎、坂田源三郎: 亀鶴、遊女お花:七之助
坂田市之助:扇雀
★爪王
狐:勘九郎、鷹:七之助
《吉例顔見世興行》
○ 日程 2011年11月30日(水)~12月26日(月)昼の部10:30~、夜の部16:15~
○ 料金 5,500円~27,000円
○ 場所 京都四條 南座(京都市東山区四条大橋東詰)