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滋賀県東近江市五個荘で開催されている、「商家に伝わるひな人形めぐり」を見て来ました。
東近江市五個荘は、近江商人発祥の地。
「商家に伝わるひな人形めぐり」は、五個荘のいくつもの会場で行われていて
江戸から平成までの雛人形が展示されています。
昨年の同じ頃、ここで見られる「東之湖」さんの人形の世界を拝見し、とても感動しました。
今年も再び、「東之湖」さんの人形の世界を拝見したくて・・・・まずは、弘誓寺さんへ。
ここでは、現代人形作家「東之湖」(とうこ) さんの
創作雛飾りが展示されています。
東之湖(とうこ)さんのプロフィール。
≪1971年、京都市右京区生まれ。現在、滋賀県在住。
先代の影響で幼少より日本人形やひな人形の制作にたずさわり、
高校卒業後本格的に作品制作活動をはじめる。
2000年代中頃からは、職人展に参加し、近年では各地で個展が開催され、
常に現代ひな人形界の注目を集めている。
西陣織をはじめ、近江上布や草木染めといった地域特産の素材を用い、
古典的な柔拵えの技法によって、ひな人形の造形美を表現している。
優しく包みこまれる幻想的な作品は、ひな人形の存在性についての
高い評価を受けている。 ≫
○主な所蔵先
滋賀県(東近江市五個荘)。東京都(港区)。中国(湖南省)。
ブラジルなど。
抑えた色調の中に広がる雅な世界・・・・
そして気品のある顔立ち。
この日は、台風の様な激しい雨降り。
「東之湖」さんの人形展示は、商家でも行われていますので
弘誓寺さんから少し歩いて、中江準五郎邸に向かいました。
中江準五郎邸は、重要伝統的建造物群保存地区の五個荘金堂町にあり
戦前に朝鮮半島・中国大陸を中心に20数店の百貨店を経営した
三中井一族の五男さんの本宅です。
現在、五個荘商人屋敷として整備され公開されています。
中江準五郎邸に入ると、ここにも東之湖さんの素晴らしい
世界が広がっていました。
人形は、創作雛人形「青湖雛(せいこびな)」。
先頭に白無垢十二単の、お人形様。
衣装は、平安時代の装束衣装。
装束衣装には湖東地域特産の近江上布(麻)などを使って、
近江の自然をイメージされています。
繊細な中に広がる、平安絵巻の世界。
近江上布は和紙にも似た、上質な質感。
美しい色合いの、十二単。
衣装の柔らかな色彩は、琵琶湖や近江の自然の色が
モチーフとなっているそうです。
東近江市五個荘の、弘誓寺さんと中江準五郎邸で
展示されている、東之湖さんの
創作雛人形の世界でした。
≪商家に伝わるひな人形めぐり≫ 滋賀県東近江市五個荘金堂町
○期間:2015年2月1日(日)~3月29日(日)
○時間9:30~16:30(金堂まちなみ保存交流館は10:30~)
○弘誓寺会場は3月8日(日) 10時00分~16時30分まで、
○場所近江商人屋敷 (中江準五郎邸、外村宇兵衛邸、外村繁邸、藤井彦四郎邸)
弘誓寺 近江商人博物館 観峰館 金堂まちなみ保存交流館 八年庵
○アクセス JR琵琶湖線「能登川駅」下車 バス 10 分
「ぷらざ三方よし前」下車、徒歩約5分。
近江鉄道/本線「五箇荘駅」下車 徒歩 20 分。