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秋の静かな時が流れる真如堂。

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2015年10月5日
公開日
2015年10月5日
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夕暮れ時、真如堂へと続く住宅街を歩きました。

ふり返ると、大文字の如意ヶ岳が見えます。

坂道を上がると迎称寺(こうしょうじ)さん。

ここは、萩の名所。

お寺の中には入れませんが、何処となく油土塀と萩が奈良の寺院に

通じるような佇まいです。

門の脇には「洛東九番萩の霊場迎称寺」という碑。

この洛東九番という碑の事は、気になっていたので

調べたのですが、判りませんでした。

おそらく、洛東の観音霊場の一つとして位置づけられていたのでは

ないかと思われます。

それにしても萩の霊場とは、味わい深い名前ですね。

迎称寺さんから少し歩くと真如堂さん。

参道前には萩の花が咲いています。

見上げると、楓が秋の陽射しの中に見えました。

三重塔前の楓。

本堂前にはフジバカマが咲いていました。

昔、都人は藤袴の香りを楽しむために、

乾燥させた藤袴の葉を匂い袋して、そっと着物に忍ばせたそうです。

『やどりせし 人のかたみか 藤袴 忘れがたき香ににほひつつ』

紀貫之

真如堂の紅葉の見頃は、11月の半ばから12月の初めです。

これからの朝晩の冷え込みで日一日と色付いて来ます。

秋の日の、真如堂。

静かな時が流れていました。

≪真如堂≫

○所 京都市左京区浄土寺真如町82

○アクセス 市バス 5,27,203,,204番系統で「真如堂前」下車、西へ徒歩10分。

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