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嵐山から嵯峨野を歩きますと、二尊院、落柿舎、常寂光寺、と由緒ある寺院が続いています。
常寂光寺からすぐ近くにあるカフェ・アイトワさん(右京区嵯峨小倉山本町1)に行って来ました。
ここは、人形作家の森小夜子さんが、ご自身の工房の隣に開いたカフェ。
おすすめは、手づくりケーキや山菜ピラフも人気です。
カフェの木々から、お人形さんが迎えてくれました。
ここにも。
カフェ・アイトワさんに入りました。
カフェ・アイトワさんのアイトワとは
「愛とは?」「愛と環」「愛永遠」の三つの意味が込められた言葉。
人形さん達の神秘的な表情に見入ってしまいます。
工房二階ギャラリーの人形さん。
それは、未来を見る子供達の瞳。
しっかりとした意思と、知性が伝わって来る
少女の表情。
衣装デザインが実に素晴らしいですね。
語り掛けて来る人形さん達。
それは、人形さんに託された社会におくる
メッセージなのかも知れません。
人形作家・森小夜子さんの言葉。
民族の賛歌・「いつか鳥のように」
いつか鳥のように・・・・
少女はそんな夢を抱きつづけている
貧困や戦争、それらのために学校にも行けず
思いを伝えるすべもない彼女たち
争う大人に教えてあげたい
「きれいな空気と水、そして安心な食べ物があれば
小鳥や虫もみんなが幸せになれるのに」と
そして少女は飛びたつ日のために
たくましい心の翼を育んでほしい
(2004年3月・松屋銀座7階画廊で開催時の言葉から)
「いつか鳥のように」
戦乱の中で生きるアフガニスタンの少女に思いをはせた作品集でした。
あれから11年。戦火は地球上に広がるばかり。
いったい、私たち大人はなにをしているのか。
民族や宗教の壁をこえて、みんな仲良くできないものでしょうか。
せめて子どもたちには、「心の翼をひろげて」、
未来へと自由にはばたいてほしい。
この願いを、アイトワ、愛永遠、愛と環で生まれる人形に託します。
(2015年6月・京都文化博物館で開催時の言葉から)
真っ直ぐな目で語り掛けて来る少女達の瞳に
今の地球や自然の事を思いました。
今も中東やシリアでは、多くの人が亡くなられ
難民の流出が続いています。
宗教・政治・人種・・それらが複雑に絡み合い
出口のない戦いの中に子供達も巻き込まれています。
秋がゆっくりと進んでいます。
ギャラリー二階から、秋を見つめる人形さん達の姿がありました。
秋の日の、カフェ・アイトワさんと人形さん達でした。
※人形作家・森小夜子さんのお言葉、(2004年3月・松屋銀座7階画廊で開催時の言葉)
(2015年6月・京都文化博物館で開催時の言葉)お借りしています。
≪カフェ・アイトワ≫
○ 京都市右京区嵯峨小倉山本町1
○ 営業時間:10:00~17:00 定休日:火曜日
○ TEL:075-881-5521