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今日から二月ですね。
冬の日、大原・宝泉院に向いました。
大原・宝泉院へは、京都市内から八瀬から大原に続く道、若狭街道(鯖街道)を
通って向かいます。
勝林院から少し左に入ると宝泉院。
大原は山に囲まれた所。
良暹法師の和歌。
「さびしさに 宿をたち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮」。
※ 通釈
「あまり寂しいので庵を出て、あたりを眺めれば、どこも寂しさに変わりはない
秋の夕暮であった。」
和歌は、良暹法師が比叡山延暦寺から、大原の里に移り住んだ頃(990頃~1060頃)に
詠まれたものと言われています。
この和歌が詠まれた頃の大原は、さぞかし静かな世界だったのでしょうね。
この日、午後四時ごろ、宝泉院に入りました。
大原の辺りは山が近くて、冬場は夕暮れが早く感じます。
客殿はオープンエアー。
大原の冷気が伝わって来ます。
つくばいの回りに咲くのは、みつまた。
みつまたは、和紙に使われる植物。
客殿に広がる額縁庭園の眺め。
「この寺の 竹の枝間を うちこして 吹き来る風の 音の清さよ」
客殿正面には、樹齢七百年の五葉松。
明治~昭和期の詩人 高浜虚子は、
「大原や 無住の寺の 五葉の松」と、詠んでいます。
それにしても、大きくて立派な松。。。
ただただ見入ってしまいます。
暖かい抹茶とお菓子を頂きました。
宝泉院は、1999年・夏・JR東海「そうだ京都に行こう」の中で紹介されていました。
ポスターの言葉は・・・・・・・
「三千院。実行院などの寺院を訪ね歩く道のつきあたりに、ひっそりと姿を現します。
柱を額縁に見立てた額縁庭園で、ゆっくりと目と耳を遊ばせて下さい。
鮮やかな緑と樹齢七百年の五葉松。
縁側で頂く御抹茶と和菓子。
この庭園の名は、盤垣園(ばんかんえん)「立ち去りがたい」と言う意味だそうです。
京都市営・京都バス大原下車徒歩10分。
この辺り、畑や茅葺屋根も残るまさに「大原の里」です。」
・・・・・・と綴られていました。
冬の大原・宝泉院。
まさしく「立ち去りがたい」景色が広がっていました。
《宝泉院》
〇 京都市左京区大原勝林院町187
〇 拝観料 一般800円 (お抹茶・和菓子付き)
〇 拝観時間 : 9:00~17:00
※「そうだ京都、行こう。」の言葉お借りしています。