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【道北】名寄(なよろ)盆地・風連(ふうれん)の風景~山の沢水で作るピーマンの畑

市之宮 直子

市之宮 直子

北海道特派員

更新日
2016年6月19日
公開日
2016年6月19日
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道北・名寄(なよろ)盆地を巡る旅。

名寄市風連エリアの「かんだファーム」の畑を

見せていただきました。

[Kanda Farm in Furen-cho in Nayoro-shi]

[Gray heron in the rice field]

かんだファームの周りには森と川があり、

札幌ではまだ聞かない虫の大合唱も聞こえます。

そして田んぼにはアオサギが。

[Bell pepper field of Knada Farm]

かんだファームで作っている作物のひとつ「ピーマン」。

「かぜのかおりピーマン」のブランド名で、

道の駅「もち米の里☆なよろ」の農産物直売所でも販売中。

[Flower of bell peppers]

ピーマンの花。

こちらで栽培しているピーマンは「あきの」という

現在は市場にあまり出回っていない種類で、

えぐみが少なく色が濃い点が特徴です。

一般的に出回っているピーマンに比べ時間をかけて成長するので、

色が濃くなるそうですが、子供にも食べやすい味。

かんだファームでは減農薬・減化学肥料をモットーに

野菜や米を栽培しています。

その手段とは「バンカー法」という害虫(アブラムシ)の

"天敵"(アブラムシに寄生するハチ)を投入する方法です。

このため、常時ハチを元気にしておくためのエサ(別種類のアブラムシ)を

生存させておくために"とうきび"(写真手前)を植えています!

[Brook of mountain runoff]

おいしいピーマンの秘密はもうひとつ、山から流れ出る

天然の沢水100%で育てていることだそうです。

[Farm pond to warm the cold mountain runoff]

沢水はとても冷たいので溜池で水温を少し上げてから、

作物に与えます。

[Terraces of rice]

山の斜面に沿った田んぼです。

地形に合わせて作っているので、四角ばかりではなく、

曲線があるユニークな形の田んぼもありました。

[View with snowcapped mountains from the side of terraces of rice ]

水田の向こうには深緑になりつつある森、そして遥か向こうには、

写真では小さいですが冠雪の山が見える風景がありました。

[Grilled bell peppers with dried bonito flakes and soy sauce]

えぐみが少なく子供も食べやすい「かぜのかおりピーマン」の

一番おいしい食べ方を"かんだファーム"さんに教わりました。

「丸ごと」炙ってレアの状態で醤油とカツオ節をふりかけます。

私は魚焼きグリルで炙りましたが、少量の油をひいた

フライパンでもよいそうです。

家に帰って即試すと、今までにない甘いピーマンを味わえました。

食べやすくて4~5個は軽く食べられます。

文字通り丸ごとおいしく食べられて、残ったのはヘタだけでした。

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