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山に囲まれ気温の年較差・日較差がともに激しい
名寄盆地では、作物の栽培が盛んです。
なかでも一大ブームを巻き起こした
パン用の北海道産小麦も栽培され、
ソフト系のパンにすると、ひと味もふた味も違う、
という評判もある小麦があると聞き行ってきました。
[Farm Muranaka in Tayoro-cho, Shibetsu-shi]
士別市多寄(たよろ)町の「村中農場」さん。
[Field of spring wheat in Farm Muranaka]
春小麦がすくすく育っている小麦畑です!
この畑で育っているのは「春よ恋」。
これまでこの時期に小麦をよく見ることがありませんでしたが、
6月初旬には、こんなに穂が出てきていました。
通常、春撒き小麦は4月に撒くものだそうですが、
村中農場では、あるとき初冬に撒いてみたところ、
結果的に春の気温が上がりすぎないうちに成長するため、
防除の回数が減り減農薬につながっているそうです。
常識だけにとらわれず、やってみて初めて
思いがけない良い結果が得られることもある、
と村中さんはおっしゃっていました。
2016年は例年に比べ、ちょっと背が低めのようですが、
青空に向かって元気に伸びていました!
[Flour for bread "Haruyokoi" from Farm Muranaka]
村中農場さんのパン用協力小麦粉「春よ恋」は、
パン作りをよくする人によると、
白くコシがあるパンになるそうです。
道の駅「もち米の里☆なよろ」でも販売しています。
こちらは下川町の麦畑です。
下川町では「はるゆたか」をメインに栽培しているそうですが、
こちらの畑は林業も営む佐藤さんの「はるきらり」の小麦畑です。
先ほどの多寄からは約25kmほど離れています。
小麦の種類も違いますが、穂の付き方はこちらの「はるきらり」の方が
少し早いようで、ほぼすべての小麦が出穂していました。
青い麦が風になびいて美しい光景ですが、
雨や病害虫の影響を受けずに収穫までこぎつけるのは、
とても大変だそうです。
秋に美しい黄金色の風景を見られるのも、
実は、とても貴重な瞬間といえるのかもしれません。
ちなみに現状はあまり出回っていない「はるきらり」は、
空気を抱き込んだハード系でもふんわりしたパンに
焼きあがるそうです。
下川町は森林の町として有名なのですが、
佐藤さんのお話を聞き、おいしいパンになる小麦も
実はたくさん作られていることを知りました。
下川町の小麦も青空に向かって元気に育っています。
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