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パリ散策ではアラビアン・スイーツも忘れずにチェック!

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2017年3月25日
公開日
2017年3月25日
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フランスにはさまざま民族・宗教の人が暮らしています。特に大都市であるパリは顕著。アフリカおよび中東との交流の歴史は長く、街中には文化としてそれらの国々の食べ物が溶け込んでいます。なかでも縁が深いのが、アルジェリア、チュニジア、モロッコといった北アフリカにあるイスラム教の国々(通称:マグレブ)です。

これら地域は、かつてフランスの保護国だったこともあり、それら国々にオリジンを持つフランス人は、たくさんいます。ゆえにフランスの中に根付く彼らの文化は、すでにフランス文化の一部となっています。

それらマグレブの文化を手っ取り早く体験できるのが、何と言っても食事! タジンやクスクスといった料理は、日本でもフランス化したマグレブ名物として認知が広がっていますが、スイーツももちろんあります。パティスリー「Laouz」は、そんなアルジェリアン・スイーツを楽しめるお店です。

同店は現在、市内に3店舗を展開しており、そのうちの1店舗が市内5区、カルチェ・ラタンにある昔ながらの商店街、ムフタール通りに最近オープンしました。イートインスペースもあり、サロン・ド・テとしても使えます。

マグレブ・スイーツは、フランスの伝統的なものと比べると、大きさは小ぶり。その分、1つあたりの値段も安いため、いくつか種類を選んでお茶に合わせてみましょう。もし初めてマグレブ・スイーツを試すならミントティーをぜひ。ミントティーはマグレブ諸国では定番のお茶です。甘くなった口の中をお茶で爽やかにしてくれます。

もしイスラムの文化に興味が湧いたら、サロン・ド・テと一緒に近くにあるモスク「グランド・モスケ・ド・パリ」を訪れてはいかがでしょうか。このモスクは、第一次大戦のときにフランスのために戦い命を落としたイスラム教徒兵士たちのために、フランス政府などの援助で建てられました。

敷地内には礼拝施設のほか、レストランやサロン・ド・テ、ハマム、工芸品店が併設されています(モスクは非イスラム教徒の場合は入館料有り、レストランなどは入場無料)。イスラム教徒でなくても、だれでも利用できます。日本だと、なかなかイスラム文化を体験できる機会はありません。実際に触れてみると、日本でのイメージと異なっていることも多いです。観光客も多く気軽に入れますので、一度のぞいてみてはいかがでしょうか。良いパリの思い出になるはずです。

【データ】

住所:111 Rue Mouffetard 75005 Paris

営業時間:11〜20時(土・日曜は9時〜)

定休日:月曜

最寄り駅:地下鉄7号線Censier – Daubenton

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