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須賀川市の藤沼湖(藤沼ダム)へ「奇跡のアジサイ」を見に行って来ました。
奇跡のアジサイとは、東日本大震災で決壊した藤沼ダムの湖底に咲いていた紫陽花です。
発見時(震災から2年後)の生育状況から、60年以上湖底で眠っていた種子の可能性が高いとされています。
地元の有志により全国の"里親"に株分けされた後、それぞれの地で大切に育てられてきました。
そして、ダムが再建された今年6月、復興祈願の植樹祭が催され、全国から1,600本ほどが"里帰り"を果たしました。
もちろん、まだまだ小さな株ですが、中には花を咲かせた個体も見られました。
奇跡のアジサイは、ダム湖西岸の広場や遊歩道沿いにずらりと並んでいます。
藤沼湖自然公園の一角でもあり、大きく育って満開を迎える時期が楽しみです。
氏名やメッセージ等が記された標識と共に、6年ぶりに水を湛えたダムを見守ります。
小さいながらも健気に咲くその姿に癒されます。
公園内にある温泉施設(藤沼温泉やまゆり荘)前にも植樹されていました。
因みに藤沼ダムの決壊では、不幸にも7名の方が犠牲となり、今も1名が行方不明のままとなっています。
津波被害や原発事故に隠れがちですが、犠牲者発生の事実は決して小さなものではありません。
再建を果たしたダムの畔に植えられた"奇跡のアジサイ"の成長と共に、地域の復興を切に願いたいものです。