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九月初めの嵯峨・二尊院。
二尊院と言いますと、紅葉の名所。
参道は「紅葉の馬場」と例えられ、晩秋には沢山の人がお参りに来られます。
二尊院は小倉山山麓にたたずむ天台宗のお寺。
承和年間(834~847)に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師円仁によって
開かれました。その後衰退しましたが、鎌倉時代に法然上人らにより再興されました。
人が誕生して人生の旅路に出発する際に現れる「発遣の釈迦」様、
そして人が、その寿命を閉じる時に、極楽浄土より迎えにくる「来迎の阿弥陀」様と、
二体の本尊が祀られています。
九月の光を受けた、もみじが綺麗です。
京都の、もみじは葉が小さくて、赤ちゃんの手のひらサイズとも言われ
最も代表的なのがイロハカエデ。特に高雄に多いそうで、
別名タカオカエデとも言われます。
イロハカエデは、カエデ属で最も小さく、長さ、幅ともに約3-5センチほど。
境内から裏山へと、石段を登った所には、
小倉百人一首が選定された時雨亭跡があります。
小倉山を詠った句
『小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』
『忍ばれん ものともなしに 小倉山 軒端の松ぞ 馴れて久しき』
九月初めの嵯峨・二尊院。
静かな時が流れています。
ラストは、二尊院のありがたい言葉。
《二尊院》
◎〒616-8425 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
◎ アクセス
京都駅から京都市営バス28号系統「嵯峨釈迦堂前」下車。
京福電鉄嵐山駅から徒歩30分。
◎ 駐車場 自家用車15台 無料
◎ 拝観料 500円
◎ 拝観時間 9:00~16:30