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舞鶴市にある引揚記念館。
引揚記念館は、1988年に建てられています。
記念館では、戦争後の引揚船やシベリア抑留の様子が当時の資料と共に
詳しく展示されています。
第2次世界大戦後、海外に残された日本人の数は、軍人・軍属が330万人、
一般邦人が300万人以上と言われました。
これらの人々を短期間に、しかも一斉に帰国しなければならなくなりました。
これを「引き揚げ」といい、速やかな帰国は、全国民の切なる願いでありました。
こちらは、厳寒のシベリア抑留収容所の模型。
大陸で戦っていた日本兵は、太平洋戦争終結後、急遽、参戦したソビエトに捕らえられ、
ソビエトのあちこちに連行され強制労働をさせられました。
ここでは当時の様子を、写真パネルや資料・・ビデオ動画で見る事が出来ます。
戦争終結後、政府は「引き揚げ」を国家の緊急課題として取り組み、
昭和20年9月28日から軍港だった舞鶴港をはじめ、国内の十数港を引揚港に指定して業務を開始しました。
ここ舞鶴港に引き揚げたのは、主に旧ソ連や中国など大陸の人々で、13年間に
664.531名の引揚者と16.269柱の遺骨を受け入れています。
そして舞鶴港は、昭和25年以降も国内唯一の引揚港として
最後まで重要な役割を果たして来ました。
引揚は長きに渡って、昭和33年9月が引揚船の最終入港でした。
引揚記念館から少し行くと、引揚桟橋があります。
奥に見える橋は、舞鶴湾に架かる『クレインブリッジ』です 。
舞鶴引揚記念館・・・・・
遠くて近い歴史に触れる所です。