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国重要文化財の旧野崎家では、ちょうど、「野崎家のお雛さま展」が開かれています。
岡山藩主から拝領した享保雛をはじめ国内に2点しかない明治天皇の雛人形など貴重なお人形が人気を集めていて4月8日まで見られます。
それと同時に現代アートイベント「モンカーダこじま芸術祭」も旧野崎家住宅を含め児島地域6カ所で4月8日まで開かれています。写真はUFOをイメージした竹のオブジェだそうです。
内玄関にも絵画とオブジェが
表玄関もずいぶん立派です。
土佐藩、主山内容堂が家来を300人連れ
立ち寄ったと聞きました。
庄屋といっても半端ない大庄屋です。
野崎家は足袋の製造と販売を行っていましたが
一度は失敗した塩田開発と製塩業で
財を成して築いたお屋敷です。
中門をくぐると表書院があります。
貴賓の応接にあてられていました。
表書院から見た枯山水のお庭の風景です。
松やツツジが見事でよく手入れされていますね。
左端に見える大きな飛び石は「お駕籠石」と呼ばれ
大名の訪問があった時はこの石の上に駕籠を置いて
表書院にあがられたそうです。
表書院はこのように縁座敷が巡らされ
優雅なゆったりとした意匠の書院造です。
お雛さまもゆったりとお座りです。
表書院の下の間には衣装や掛け軸が
こちらは現代アートではありませんよ。
野崎家所有の美術品です。
こちらは何かわかりますか?
「水琴窟」です。奥の竹の蹲から水がポトンポトンと
下に埋まった瓶の中に落ち
その落ちた音を右手前の竹筒に耳をあて聞きます。
鈴を転がしたような良い音がします。
表書院から東の庭に目を移すと
逆光で見えにくいのですが、奇石・巨石を組み
苔を巧みに配した美しい枯山水の庭園が広がっています。
その上にはちょこんと茶室があります。
少し高台にあるので「観曙亭」と呼び
東の海から登る日の出が見えたそうです。
今は高い建物が建ち並び海なんて見えませんがね。
ちょっと長くなったので
お茶室の続きは次回にしましょう。
「野﨑家のお雛様展」開催について
会 期 平成 30 年 1 月 31 日(水)~4 月 8 日(日)
開館時間 9:00~16:30(17:00閉門)
休 館 日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料等 大人/500円 小中学生/300円
※小中学生および高校生は、毎週土曜日・日曜日・祝日は無料です。