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さてさて、2月最後の日曜日に開会式典のあった火祭りも、とうとう明日から本番に入ります。
バレンシア市と隣接する4つの町には、今年は最終日に燃やす張り子のオブジェ"ファジャ"が成人の部と子どもの部でそれぞれ400近く飾られます(成人の部は382。子どもの部はデータが見つかりませんでしたが、成人の部よりやや少ないくらいです)。
明日15日からはプログラムも目白押しです。
3月15日木曜日
9:00 子どもの部ファジャ、すべて設置完了
14:00 爆竹ショー"マスクレタ"(市役所広場)
17:30 子どもの部"二ノット"(※1)の一般投票結果発表
24:00 町中のファジャ設置場所と市役所広場で花火
3月16日金曜日
9:00 成人の部ファジャ、すべて設置完了
14:00 爆竹ショー"マスクレタ"(市役所広場)
16:30 子どもの部表彰式(市役所広場)民族衣装を着た"ファジェロ"達が続々と集まります。
24:00 花火大会(※2)
3月17日土曜日
9:00 成人の部表彰式(市役所広場)民族衣装を着た"ファジェロ"達が続々と集まります。
14:00 爆竹ショー"マスクレタ"(市役所広場)
15:30 献花パレード(※3)24:00頃まで続きます。
25:00 花火大会(※2)
3月18日日曜日
14:00 爆竹ショー"マスクレタ"(市役所広場)
15:30 献花パレード(※3)24:00頃まで続きます。
25:30 花火大会(※2)
3月19日月曜日
11:00 ミス火祭り達によるサン・ホセ像への献花(サン・ホセ橋)(※4)
12:00 サン・ホセに捧げるミサ(大聖堂)
14:00 爆竹ショー"マスクレタ"(市役所広場)
19:00 火のパレード(※5)
22:00 子どもの部のファジャに点火
22:30 特別部門1位の子どもの部ファジャに点火
23:00 市役所広場の子どもの部ファジャに点火
24:00 成人の部のファジャに点火
24:30 特別部門1位の成人の部のファジャに点火
25:00 市役所広場の成人の部ファジャに点火
点火時にはその場で打ち上げ花火があがり、爆竹をつたってファジャに火が点きます。これが一斉に行われるので、しばらくはあちこちから爆音が聞こえ、空は煙り、頭上からは灰がハラハラと・・・。ファジャが燃え尽きる頃には人々は帰途につき、町の清掃も始まり、寂しい祭りの終わりを感じます。
※1 二ノットとは、ファジャのまわりに飾られるほぼ等身大の人形のこと。各ファジャから1つ選び、2月から開かれる展示会に出します。来場者は子どもの部と成人の部の気に入った二ノットに投票することができ、1位になると最終日に点火する前に持ち出され、その後火祭り博物館に永久展示されることになります。またこれとは別に、専門の審査員たちがファジャの順位を決定します。
<二ノットは社会を風刺したものが多く、政治家や王室一家、スポーツ選手、芸能人などが毎年多数>
※2 花火大会は、Puente de las Flores(花の橋)とPuente de Calatrava(カラトラバの橋)の間のあたりです。https://goo.gl/maps/3StBTKTaKf92
※3 献花パレードは2つのルートがあります。1つはサン・ビセンテ・マルティル通り(https://goo.gl/maps/2tsE81ui8Nq)、もう1つはラ・パス通り(https://goo.gl/maps/X6VRi6w7FxL2)です。スペインでもっとも豪華な民族衣装をまとった人々が、グループごとに楽隊を伴い、聖母広場につくられたバレンシアの聖母デサンパラードスの巨大レプリカに花を捧げに行く、厳かながらとても華やかなパレードです。
※4 サン・ホセ(聖ヨセフ)はキリストの父親。大工だったので、昔から大工たちの守護聖人としてあがめられていました。カトリック教会が定める3月19日サン・ホセの日に、大工たちがいらない木くずなどを燃やしたことが火祭りの由来だと言われています。
※5 コースはこちら⇒ https://goo.gl/maps/LZ7KbaurfzJ2
<闘牛も連日開催中。バレンシア出身の一流闘牛士エンリケ・ポンセは17日に登場>
週末にかかっているのでかなりの人出が予想されます。スペイン中からスリが集まってくると言われていますので、くれぐれもご注意くださいね。