キーワードで検索
前回の風の道の番外編になりますが
風の道の終着駅「下津井駅」のベンチでホームの遺構を眺めながら
水分補給をしていたら、若い男性から声をかけられました。
「電車をお見せしましょうか?」と。
下津井みなと鉄道保存会の方でした。
撮り鉄、乗り鉄の夫にとっては、願ったり、叶ったり!
幸運にも、車庫の中の電車まで見せてもらえました。
当時をご存知の方にとっては、懐かしい姿だと思います。
電車に乗って鷲羽山や競艇場へ。
いちばん多かったのが下津井港の対岸にある金比羅詣でと聞いています。
国鉄(JR)が児島に乗り入れる70年も前に開通しました。
瀬戸大橋が出来て、岡山と香川がつながり、マイカーや鉄道で渡ることができるようになった陰で
瀬戸大橋の開通、2年後に下津井電鉄は廃線となりました。
最後の列車の中は当時のままのメッセージが。
惜しまれつつ、廃線になったことが伝わってきます。
運転席のハンドルや計器類が錆つき
廃線から30年近くの月日が流れたことを物語っています。
お隣りに静態保存されたレトロな列車は冷房付展望電車「メリーベル号」です。
初めてこの列車を見たのが鷲羽山ハイランドの近くの線路沿いだったため
遊園地の乗り物がここまで延長されたのかと思ったくらいメルヘンチックでした。
この列車は製造から僅か3年しか走っていません。
貨物列車。
台車
下津井駅の遺構には当時は知っていた列車や貨物、道具などが点在し野外博物館のようでした。
今回は児島駅~下津井駅を歩きましたが
茶屋町駅~児島駅間(21km)にも下津井電鉄が走っていたことを知りました。
ここも自転車道になっているようで、機会があれば歩いてみたいと思っています。
下津井駅のすぐ近くにある下津井港です。
かつてはここが本州と四国を結ぶ玄関口だったようです。
今は往年の姿はとどめていませんが、近くにあるむかし下津井回船問屋には当時の資料や写真が残っています。